ディーラー整備されていた個体を手に入れ、あこがれだったFC3Sで再びスポーツカーの世界へ|1986年式 マツダ サバンナRX-7 GTリミテッド【3】

ひさしのある表示窓は前期の特徴

【1】【2】から続く

【孤高のロータリーエンジン 1986年式 マツダ サバンナRX-7 GTリミテッド vol.3】

 FC3S自体が少なくなっており、なかでも前期は極めて少ない状況。それがノーマル車両となれば、なおさらだ。そんなレアな前期FC3Sを所有するのがオーナー。

 オーナーはこれまでR32GT-Rやロータス・ヨーロッパを所有していたが、諸事情によりミニバンに乗り換えることになった。しかししばらくすると、「運転して楽しいクルマに乗りたい」と感じるようになり、再びスポーツカーの世界へ。そこで選んだのが、10代の頃にあこがれていたFC3Sだった。

 ただ、乗るなら角形コンビランプ&黒モールの前期と決めており、クルマ探しは難航するかに思えた。しかし偶然にも、ワンオーナーのノーマル車を間もなく発見。

 ディーラー整備されていた個体で機関系に問題がなく、ボディはわずかなサビのみだったため、迷わず決定したそうだ。今後は長く維持していくため、予防整備を欠かさないようにするという。

【画像23枚】以前にもR32GT-Rなどの旧車を所有していたというオーナー。難航するかに見えたクルマ探しも順調に進んだ


>>φ112mmという大径タコメーターを中央に配したメーターパネル。右側はスピード、左側には小型の油圧、ブースト、水温、燃料の各メーターを配置。


>>低速寄りの最終減速比により、理想的なクロスレシオに設定できたという5速MT。廉価グレードのGT以外では、4速ATも選べた。


>>スポーツカーならではの低いヒップポイントが特徴的なフロントシート。必要以上の拘束感を与えずに、確実に身体をホールドしてくれる。なお、GTリミテッドはフルモケットとなる。



1986年式 サバンナRX-7 GTリミテッド(FC3S)

全長×全幅×全高 4310×1690×1270mm
ホイールベース 2430mm
トレッド前/後 1450/1440mm
車両重量 1280kg
エンジン型式 13B型
エンジン種類 2ローター・ロータリーターボ
総排気量 654×2cc
圧縮比8.5:1
最高出力 185/6500ps/RPM
最大トルク 25.0/3500kg-m/rpm
燃料タンク 63L
変速比 1速3.483/2速2.015/3速1.391/
4速1.000/5速0.806/後退3.288
最終減速比 4.100
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット/マルチリンク
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 205/60R15(前後とも)
発売当時価格 303.8万円


【3】へ続く

初出:ハチマルヒーロー 2016年11月号 Vol.38
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

マツダ サバンナRX-7 GTリミテッド(全3記事)

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text:Rino Creative/リノクリエイティブ photo:Motosuke Fujii(Salute)/藤井元輔(サルーテ) cooperation MAZDA/マツダ

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