リトラクタブルライトを搭載した憧れのRE|1978年式 マツダ・サバンナRX-7 GT Vol.1

RX-7の中で丸形2灯ヘッドライト搭載はSA22Cだけ。ポップアップした姿にFCやFDにはないファニーさがある。GTおよびLimitedはハロゲンバルブが標準装備されていた。

       
【1978年式 マツダ・サバンナRX-7 GT Vol.1】

 のちの時代から考えると、SA22CサバンナRX‐7の登場はロータリーにとっても、スポーツカーにとっても一つの転機であった。しかし、197 4〜78年に起こったスーパーカーブームの渦中にいた子供たちにとって、そんなことはどうでもよく、SA22Cはスーパーカーしか許されないと思っていたリトラクタブルヘッドライトを装備した、特異なクルマだったのだ。今では信じられないことだが、当時街でフェラーリやランボルギーニといったクルマが路上駐車でもしようものなら、不釣り合いなほど大きな一眼レフを構えた子供たちに囲まれ、フラッシュを浴びたもの。SA22Cも、そんなスーパーカーに負けないほど子供たちの熱い視線を浴びる対象だったのである。

 SA22Cのスタイルにはオイルショックや、それにともなう排ガス規制という逆風の中、本気でスポーツカーを造ろうとしたマツダの意気込みが反映されている。


1978年式 マツダ・サバンナRX-7 GT(SA22C)主要諸元
全長4285mm
全幅1675mm
全高1260mm
ホイールベース2420mm
トレッド前/後1420/1400mm
最低地上高155mm
室内長1460mm
室内幅1360mm
室内高1030mm
車両重量1005kg
乗車定員4名
登坂能力tanθ0.72
最小回転半径4.8m
エンジン型式12A型
エンジン種類水冷直列2ローターロータリー
総排気量573×2cc
圧縮比9.4:1
最高出力130ps/7000rpm
最大トルク16.5kg-m/4000rpm
変速比1速3.674/2速2.217/3速1.432/4速1.000/5速0.825/後退3.542
最終減速比3.909
燃料タンク容量55L
ステアリング形式コラプシブルボールナット式
サスペンション前/後ストラット式コイルスプリング/4リンク+ワットリンク
ブレーキ前/後ベンチレーテッドディスク式/フィン付きドラム(L&T)式
タイヤ前後とも185/70SR13
発売当時価格144万円

初出:ノスタルジックヒーロー Vol.159 2013年10月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)


ウェッジシェイプのショルダーの上にキャビンが乗ったスポーティなスタイリングなど【写真5枚】

1978年式 マツダ・サバンナRX-7 GT記事一覧(全3記事)

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photo : MAKOTO INOUE/井上 誠

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