今日で誕生56周年! 1967年5月16日発表/発売|後期でスピードアップしたリトラクタブルヘッドライトの開閉時間【トヨタ2000GTの前期と後期、その違い。外装編】

下が前期、上が後期のリトラクタブル・ヘッドライトのポップアップ状態

       
5月16日はトヨタ2000GTが1967年に誕生した日。
2023年で56年を迎える。
当時、世界水準のスポーツカー製作という威信と映画007のボンドカーへの起用が重なった影響は大きく、コスト度外視の急場しのぎの設定も多い。
また、保安基準に適合させるための改良部分も、前期・後期それぞれの特徴である。
ここではそれらの違いをチェックして、発展の歴史を検証したい。

【TOYOTA 2000GT 56th Anniversary トヨタ2000GT前後期比較 外装編】



 トヨタ2000GTのデビューは、1967年5月。これまでの国産車にないロングノーズ・ショートデッキの流麗なクーペボディを持ったスポーツカーだ。トヨタは会社の威信をかけて世界水準のスポーツカー開発を始めるが、これと同時期に人気の映画007シリーズが日本を舞台とした作品を企画していた。そこでボンドカーとして白羽の矢が立ったのが1965年の東京モーターショーで発表されていたこのクルマだった。世界水準のスポーツカーということでは、映画に起用されることはぴったりの舞台だった。

 しかしこのことによる試行錯誤も多く、急場しのぎの部材の採用や特別感のある設定が多数散りばめられることになってしまう。それらはコストを度外視したものも多く、量産する自動車ではあり得ない状況になっていた。


>>【画像34枚】補器類やマネージメント系パーツは改良が施されていることで前後期の違いがあるエンジンルームなど

photo:ISAO YATSUI/谷井 功、RYOTA-RAW SHIMIZU(FOXX BOOKS)/清水良太郎(フォックスブックス)

RECOMMENDED

RELATED

RANKING