ハチマル車からの10選! キラリと光るストロングポイント、後世に残したい「不運な」実力車たち

後世に残したい実力車10台

       




【NISSAN LEOPARD J.FERIE】
ハチマル車のなかでもトップクラスの人気を誇るF31レパード。その後継車がレパードJフェリーだ。しかし、そのスタイルは似ても似つかない。「斬新」や「個性的」という言葉では片付けられない、大きな世界観を持っている。北米のインフィニティJ30の日本版で、4.1LのV8エンジンが搭載されたというのも納得。



【MITSUBISHI EMERAUDE】
「ジュエル・クライマックス」。1992年にこのキャッチコピーで登場したエメロードは、カリーナEDやペルソナなどと同じ4ドアスペシャリティー。バブル期に設計されただけあり、シートをはじめとする内装はかなり豪華。また、2L・V6エンジンなど見所も多いが、グリル一体型6連ヘッドライトが強烈すぎたか!?

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【NISSAN EXA】
アメリカ生まれのデザインが特徴のエクサは1986年に登場。ノッチバッククーペと写真のキャノピーがあり、後者はリアのクオーターウインドーごとガバッと開き、かなりのインパクトを与えてくれる。リトラクタブルヘッドライトというハチマル世代の人気装備も備えており、レア車だがポテンシャルはかなり高い。



【SUZUKI CULTUS】
「オレ・タチ、カルタス」のコピーで一世を風靡したカルタス。マーチやスターレットの陰に隠れてしまったが、1.3Lツインカムは土系モータースポーツで活躍するなど、スズキのコンパクトベーシックカーとして一定の人気は集めた。GMと共同開発されたので、海外ではシボレーやホールデンブランドでも販売された。


【NISSAN AUSTER】
見てください、この直線基調のボクシーなスタイルに、スポーティーなエアロパーツ。いかにもハチマル的でカッコいい! このクルマはブルーバードの兄弟車となるオースターのスポーティーグレード「ユーロフォルマ」。加えて、ユーロハッチという5ドアハッチバックも存在。ヨーロッパへのあこがれが感じられるネーミングだ。


【SUBARU JUSTY】
軽自動車のレックスをベースにしたリッターカーで、1984年にデビューしたジャスティ。当初はありきたりなコンパクトカーだったが、1985年に「火の玉ボーイ」が登場。1.2Lの3気筒3バルブエンジンに4WDを組み合わせるホットモデルは、マーチやスターレットのライバルとは一線を画す存在感を放っていた。


【MAZDA ECUDE】
「えっ、どこのメーカー?」。まさにそんな声が聞こえてきそうなのがエチュードだ。5代目ファミリアをベースにしたパーソナルカーで、デビューは1987年。「赤いファミリア」で社会現象を巻き起こしたベース車に対して、エチュードは「都会派らしいさりげない洒落っぽさ」がキャッチフレーズ……それにしては地味?


【ISUZU ASKA】
どこか日本車離れしたオーラを醸し出すアスカ。それもそのはず、シャシーはドイツのオペルを採用。さらに、ドイツのチューナー、イルムシャーが手がけたスポーティーモデルは、コンパクトなスポーツセダンとして人気を獲得。また、電子制御5速MTのNavi5も存在。現代の2ペダルMTにも通じており、時代を先取った。


【NISSAN LIBERTA VILLA】
パルサーとラングレーの兄弟車で、この2代目モデルは1986年に登場。3ドアハッチバックと4ドアセダンがあり、SSSというスポーティーグレードも用意された。兄弟車とともに日産初の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したが、この世代でリベルタビラの名前は消滅。残念ながら多くの人の記憶から消し去られてしまった。


【HONDA ACCORD AERO DECK】
「ガルウイング型」と命名されたテールゲートが特徴のアコードエアロデッキ。なぜ、ルーフ後端まで開く必要があるのか、開口部をもっと下げなかったのか、5ドアにしなかったのか……疑問は残る。ちなみにテールゲートのルーフ部分はガラスとなり、明るく、開放感のある室内を生み出しているということだ。


初出:ハチマルヒーロー 2016年 7月号 vol.36
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

キラリと光るストロングポイント、後世に残したい不運な実力車たち(全1記事)

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text : HIDEAKI KATAOKA/片岡英明

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