数多くの漫画に描かれ、若者達に愛されたS13|「漫画オーバーレブ!」を支えた名車達2 日産シルビアK’s Vol.1

       
1988年にデビューした5代目S13シルビア。

「アートフォース・シルビア」のキャッチコピーを掲げ、美しいスタイリングと新感覚のインテリアをアピールポイントにデートカーとしての地位を確立。

当時、絶大な支持を集めていたホンダ プレリュードと人気を二分した。

一方で、手頃なボディサイズとターボエンジン、FRレイアウトというパッケージングが若者にウケ、ハチロクに代わる走り屋御用達マシンとも言われた。

そんなS13は数多くのクルマ漫画に描かれてきたが、「オーバーレブ!」でも登場している。

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 まず記憶に残るのは、記念すべき第1話に登場したサワコの愛車。

彼女は好意を抱いている武内タカオ(涼子の幼なじみである武内徹の兄)に好かれるべく走り屋を目指し、S13を入手した。

そして、その類まれな才能を発揮し、運転免許を取得して1週間でドリフトをマスターしてしまったのだ。

ただ、埠頭で当時無免許だった涼子にドリフトを教えている際、勢い余って海へ転落。

残念ながら廃車となってしまったのである。

S13がサワコの愛車として作中に登場したのは、第1巻の第1話から5話までと、ごくわずかの期間。

しかし、サワコというキャラクターを読者に印象付けたのは、その卓越したドリフトテクニックだけでなく、S13の存在も大きかったはずだ。

ちなみにサワコは、勤めているランジェリーパブ・フィオリーナで源氏名「シルビア」を名乗っている。




デビュー当初のエンジンは1.8LのCA18型だったが、91年のマイナーチェンジで2LのSR20型に変更。

K’sに搭載されるインタークーラーターボのSR20DET型は最高出力205psを発揮。




シフトレバーはR32GT-R用。

若干ショートストロークになるということで、S13オーナーにはおなじみの流用チューンだ。

シフトノブは、ステアリングに合わせてナルディをチョイス。




ダッシュボード上に設置されているのは油温計と油圧計。

今となっては懐かしいオオモリ製だ。




ハチマルヒーロー 2019年 11月号 vol.56(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : Motosuke Fujii(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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