ハコスカ+OS-FR7【1】世界初! レーシングミッションOS技研7速「OS-FR7」がハコスカとドッキング!

今回、プロショップナカガワで「OS-FR7」を搭載したハコスカ。テーマとする「ゼロヨン最速」を目指してのチューニングは、着手から9年以上がたった今も継続中で、OS-FR7の搭載は念願だったメニューの1つだ

       
プロショップ ナカガワが、ハコスカに「OS-FR7」を搭載した。旧車に積まれるのはS30Zに次いで2台目で、ハコスカでは世界初となる。これまでのシーケンシャルドグミッションの概念を一新した、衝撃のないスムーズな操作感が話題の次世代のレーシングミッションは、L型フルチューンでゼロヨン最速を目指すハコスカとのマッチングはいかに!?

【画像26枚】純正コンソールを装着して完成。オーナーのリクエスト通り、きわめて自然な感じの仕上がり。レバーが純正に比べてかなり太いが、シフトブーツを付けるとシーケンシャルミッションとはとても思えない

 OS‐FR7は、OS‐88につづくOS技研の新型シーケンシャルミッション。先発のOS‐88がRB26型エンジン専用の6速だったのに対して、OS‐FR7はその名が示す通りFR専用で、変速ギアは7速となり、より多くの車種やステージに対応することをテーマに開発された。
 機構的には、インプットシャフトの回転数を2分の1に落とすことで、ギアの入りをスムーズにするインダクションギアを設定。カウンターシャフトの位置をオフセットさせて、ケースのコンパクト化を図る。リンク式シフトレバーを採用することで、シフトレバーの取り付け位置を自由化するなど、新技術が満載。ちなみに、独立した減速ギアとなるインダクションギアは、このギア比を変更することでファイナルギアを変えるのと同じ効果が得られる。操作性だけでなく、ギアのセッティングという点においてもOS‐FR7は優れた戦闘力を発揮する。

話題の「OS-FR7」は、FR車を対象とする汎用の7速シーケンシャルミッション。指定車以外はベルハウジングを各自で用意して装着する。プロショップナカガワでは、ハコスカに搭載するにあたり、TC24用をベースに、穴空け加工を施して対応した。
>>話題の「OS-FR7」は、FR車を対象とする汎用の7速シーケンシャルミッション。指定車以外はベルハウジングを各自で用意して装着する。プロショップナカガワでは、ハコスカに搭載するにあたり、TC24用をベースに、穴空け加工を施して対応した。

フトレバーはオプション設定されているものを使用。黒いボックスはプロショップナカガワのワンオフで、シフトレバーの支点支持をかね、開口部をカバーするためのもの。
>>シフトレバーはオプション設定されているものを使用。黒いボックスはプロショップナカガワのワンオフで、シフトレバーの支点支持をかね、開口部をカバーするためのもの。

OS-FR7はシフトインジケータを標準装備する。ケースの後端にそのセンサー(青いパーツ)が装着されている。
>>OS-FR7はシフトインジケータを標準装備する。ケースの後端にそのセンサー(青いパーツ)が装着されている。

OS-FR7とハコスカのドッキング作業は、搭載位置の確認からスタート。エンジンに仮付けし、ミッショントンネルと干渉する部分を確認、同時にワンオフ対応となるミッションマウントの取り回しを構想する。
>>OS-FR7とハコスカのドッキング作業は、搭載位置の確認からスタート。エンジンに仮付けし、ミッショントンネルと干渉する部分を確認、同時にワンオフ対応となるミッションマウントの取り回しを構想する。

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【2】へ続く

初出:ノスタルジックスピード2020年3月号 vol.23
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

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TEXT : ISAO KATSUMORI(ZOO)/勝森勇夫(ズー) PHOTO : RYOTA-RAW SHIMIZU(FOXX BOOKS)/清水良太郎(フォックス ブックス)

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