エアロダイナ・ノーズ。ナベさんの240ZG【5】不調だったエンジンは、積極的に回して改善。亡きクルマ仲間から受け継いだオーナーの最終目標とは?|1971年式 日産 フェアレディ 240ZG

マフラーは縦型デュアルが特徴のZ432純正を装着している

【日産 1971年式 日産 フェアレディ 240ZG Vol.5】

【画像15枚】前期のリアコンビランプは、バックランプまで一体になった通称ワンテール。73年10月からツーテール(中期)になった

S30は前オーナーがきちんと手を入れていたため状態は良かったが、エンジンだけは不調だった。そこでアーシングをして磨き上げた後、積極的に乗ってエンジンを回すことを実施。その結果、約1年で本来のパワーが感じられるようになった。

最近では、いとこ同士でイベントに出掛けることも増え、前オーナーが築き上げたクルマ仲間とのつながりを復活させることに努めている。そして、「前オーナーには娘さんがいるので、子供ができたらその孫にこのS30を乗って欲しいんです」と、オーナーは最終的な目標を掲げた。


>> 実動車にもかかわらず、アンダーボディのコンディションは非常にいい。前オーナーがレストアを行った際に、ビスの1本1本まで新品に交換。現在も、当時と変わらない状態を維持しているのだ。



同じ旧車といえども、以前乗っていたコブラとは性格がまったく異なるS30を譲り受けたオーナー。湿気を嫌うクルマということもあり、迎え入れるにあたってガレージを建てたそうだ。そして本文中でも触れたとおり、積極的に乗ってエンジンを回したことで本来の調子を取り戻したわけだが、その姿を見て一番喜んでいたのはいとこだったという。なお、現在のグッドコンディションをキープすることが、当面の目標だそうだ。


1971年式 日産 フェアレディ 240ZG(HS30)

全長×全幅×全高(mm) 4305×1690×1285
ホイールベース(mm)  2305
トレッド前/後(mm) 1355/1345
車両重量(kg)  1010
エンジン型式  L24型
エンジン種類 直列6気筒SOHC
総排気量(cc) 2393
ボア×ストローク(mm) 83.0×73.7
圧縮比 8.8:1
最高出力(ps/rpm) 150/5600
最大トルク(kg-m/rpm) 21.0/4800
変速比 1速2.906/2速1.902/3速1.308/
4速1.000/5速0.864/後退3.382
最終減速比 3.900
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション ストラット(前後とも)
ブレーキ前/後 ディスク/リーディングトレーリング
タイヤ 175HR14(前後とも)
発売当時価格 150.0万円

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【4】から続く

初出:ハチマルヒーロー vol.044 2017年11月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1971年式 日産 フェアレディ 240ZG(全5記事)

TEXT:HIDEO KOBAYASHI/小林秀雄 PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) COOPERATION : MIZUKAMI AUTO/水上自動車工業

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