6ミリブリッジが刻むREサウンド【2】サバンナにRX-8のハイコンプ・ローターを最速流用!|1984年式 マツダ サバンナRX-7(SA22C)

軽量ボディに6㎜ブリッジの 快速ストリート仕様のSA22C

【1984年式 マツダ サバンナRX-7(SA22C) Vol.2】

 ペリエンジンを所有したいという気持ちもあったが、乗る機会が減る可能性を考えると、ブリッジポートが賢明だという判断となった。

 エンジン製作制作に入ったのがRX‐8が登場後の03年。ERCでは早速、RX-8に搭載されていたRENESISエンジンの10.0というハイコンプ・ローターを組み込むことを提案。この時点で最速ともいえるエイトローター流用エンジンとなった。6㎜ブリッジに2分割のアペックスシール、ウエーバーのダウンドラフトキャブレター、そして穴開け加工された軽量フライホイールに、OS技研の3速クロス、4.7ファイナルとパワートレインの仕様がまとまっていく。

 完成したエンジンは、振り返ってみると扱いにくいといわれたペリポートを回避し、ブリッジポートを選んだ結果はどうだったのか。実際のところ乗りやすいのかといえば、さにあらず。クセが違うというのが正確なところだ。

>> 【画像22枚】ウエーバー48IDAは、貴重なイタリア製を装着。インテークマニホールドは当時ウエーバーの輸入を行っていたFET極東製だ


ERCチューンの13B型は、6㎜の両面ブリッジポートとなる自然吸気。250~260psを発揮するという。先日首都高速を走行中に永井電子機器製ウルトラM.D.Iが2個ともトラブルとなり、MSDもしくはMalloryデジタルCDIとMSDコイルを装着する予定だ。
>> ERCチューンの13B型は、6㎜の両面ブリッジポートとなる自然吸気。250〜260psを発揮するという。先日首都高速を走行中に永井電子機器製ウルトラM.D.Iが2個ともトラブルとなり、MSDもしくはMalloryデジタルCDIとMSDコイルを装着する予定だ。

FC3S用の社外品を流用したラジエーターには電動ファンを2基追加。
>> FC3S用の社外品を流用したラジエーターには電動ファンを2基追加。

セパレーターでブローバイガスからオイルを分離するのもエンジン保護に欠かせない。オイルクーラーはFC3S純正を使用しているという。
>> セパレーターでブローバイガスからオイルを分離するのもエンジン保護に欠かせない。オイルクーラーはFC3S純正を使用しているという。


フューエルレギュレーターはホーリー製。ポンプはミツバのキャブ用を使用している。
>> フューエルレギュレーターはホーリー製。ポンプはミツバのキャブ用を使用している。

■エクステリア:ERC JSS Fスポイラー、片山タイプRスポイラー、253タイプミラー、鉄板溶接オーバーフェンダー
■エンジン:13B型6㎜ブリッジポート(250-260ps)、ウエーバー48IDA(イタリア製)、極東製インマニ、RX-8ローター、ダイナミックバランス
■駆動系:OS技研製ツインプレートクラッチ、クロモリフル軽量加工フライホイール、OS技研製3速クロスミッション、4.77ファイナル、純正4ピニ加工強化デフ
■足まわり:ERC製コイルオーバー車高調
■タイヤ:アドバン ネオバ(F)205/55R15(R)225/50R15
■ホイール:スピードスターMK-Ⅲ Bタイプ(F)15×8J ±0 (R)15×9J ±0
■内装:日本精機Defi製メーター(水温、油圧、油温)、大森メーター製メーター(燃圧、電圧)、レカロSP-G(運転席)/リクライニング式(助手席)、6点ロールケージ、内張り/エアコン/パワステ/パワーウインドーレス、アンダーコートはがし、車重1000㎏




【3】に続く

初出:ノスタルジックスピード 2020年 2月号 vol.23
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1984年式 マツダ サバンナRX-7【全4記事】

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TEXT : NORIO FURUKAWA/古川教夫(カチくる) PHOTO : KOICHI INABA/稲葉浩一

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