気軽に乗りこなせるスポーティーカーを目指して開発された、アートフォースシルビアの3ドアクーペ兄弟車|1990年式 日産 180SX タイプⅡ レザーセレクション 【1】

フロントバンパーは、前期、中期、後期と3種あり、この前期のみダミーグリルが備わり、バンパーが強調された形状。フロントスポイラーは「スペシャルセレクション」として、リアスポイラー&リアフォグとセットオプションで用意されていた

       
【1990年式 日産 180SX タイプⅡ レザーセレクション vol.1】

「アートフォース・シルビア」のキャッチコピーを掲げ、1988年にデビューしたS13シルビア。美しいスタイリッシュなフォルムは女性からの支持も厚く、デートカーとして一躍人気に。その一方で、手ごろなボディサイズとFRレイアウト、トップグレードにターボエンジンを搭載したことで、ハチロクの後を担う走り屋御用達マシンとしての人気も高かった。

そして180SXは、シルビアの兄弟車として約1年遅れの89年にデビュー。開発コンセプトを「スタイルにも走りにも、爽快なスポーツフィールを満喫させる3ドアクーペ」とし、スパルタンな本格スポーツカーではなく、気軽に乗りこなせるスポーティーカーとして企画された。
【画像18枚】180SXは手が入れられた個体が多いだけに、フルオリジナルは非常に希少。スーパーレッドのボディカラーは、前期ではレザーセレクションのみの設定で、傷がつきにくいスーパーファインコーティング仕様だった



>>フロントバンパー助手席側下部にあるのは、インタークーラーへ走行風を取り入れるダクト。プロジェクターフォグランプは当時の販売店オプション品で、オーナーが納車前に用意したそうだ。

主要諸元 Specifications
1990年式 1990年式 日産 180SX タイプⅡ レザーセレクション

全長×全幅×全高(mm) 4540×1690×1290
●ホイールベース(mm)  2475
●トレッド前/後(mm) 1465/1460
●車両重量(kg) 1190
●エンジン型式 CA18DET型
●エンジン種類 直列4気筒DOHCターボ
●総排気量(cc) 1809
●ボア×ストローク(mm) 83.0×83.6
●圧縮比8.5:1
●最高出力(ps/rpm) 175/6400
●最大トルク(kg-m/rpm) 23.0/4000
●変速比 1速3.321/2速1.902/3速1.308/
4速1.000/5速0.759/後退3.382
●最終減速比 4.083
●ステアリング ラック&ピニオン
●サスペンション前/後 ストラット/マルチリンク
●ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/ディスク
●タイヤ 195/60R15(前後とも)
●発売当時価格 243.1万円

【2】へ続く

初出:ハチマルヒーロー2017年1月号 vol.39
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1990年式 日産 180SX タイプⅡ レザーセレクション(全4記事)

TEXT : Rino Creative/リノクリエイティブ  PHOTO : RYOTA-RAW SHIMIZU/清水良太郎

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