「お爺ちゃんのような存在」最高のパートナーとともに過ごすオーナーとチェイサー|1986年式 トヨタ チェイサー GTツインターボS【3】

GTツインターボにはトランクに開閉式のキーオーナメントが付くが、ターボSでは未装着。ちなみにリアスポイラーは純正オプション品

【2】から続く

廉価版であるGTツインターボSは、走りに重点を置いているため、様々な部分で簡素化されている。例えば、ドアミラーが手動式になったり、電磁ドアロックが廃止になったりしている。

【我が名はGX71 トヨタ チェイサー GTツインターボ S vol.3】

 はじめに断っておくと、オーナーは岐阜県大垣市のアウトレーベン・シャッツェスの代表のご子息。チェイサーは同店の買い取り車両で、その頃たまたま愛車を持っていなかったオーナーに父親が乗るようにすすめたのがきっかけだった。

 それまで、好んでマニュアル車ばかり乗ってきたオーナーだったが、さすがにチェイサーは自分が生まれる前に作られた古いクルマ。それだけに最初は「オジサンの乗るクルマというより、お爺ちゃんのような存在」だったそうだ。しかし1年以上も乗っていると「落ち着いた雰囲気や最近のクルマにはないシンプルなデザインなどが好きになり、愛着もわいてきました」と、チェイサーに対する考え方も変化。今ではかけがえのないパートナーとして接しているそうだ。


【画像17枚】ホイールは、80年代のファッションシーンで一大ブームを巻き起こしたレノマ。ハイソ系にも人気だった。マフラーは、GX71系ユーザー御用達のなにわ管。見た目は少々やんちゃだが、極端にうるさくなく、乾いたサウンドが魅力



>>異型2灯ヘッドライトと斜め格子のグリルで、スポーティー感を演出したマスク。純正リップスポイラーは、前期はブラックだが後期ではカラードに変更された。



>>GTツインターボにはトランクに開閉式のキーオーナメントが付くが、ターボSでは未装着。ちなみにリアスポイラーは純正オプション品。




OWNER’S VOICE

今はチェイサー、いつかはハチロクトレノ!?

「子供の頃から父親がハチロクトレノに乗っていたので、自分もリトラクタブルのクルマが好きになり、マニュアル車に乗りたいと思っていました」
と話すオーナー。そんなオーナーは、免許を取得してまもなくサーキットデビューし、一時はアルトワークスを乗り回していたほど。
そしてチェイサーには当初戸惑ったが、今では最高のパートナー。そして、いつか父親の持つハチロクトレノを譲ってもらうそうだ。





チェイサー GTツインターボS(GX71)

全長×全幅×全高(mm) 4630×1690×1385
ホイールベース(mm) 2660
トレッド前/後(mm) 1440/1455
車両重量(kg) 1320
エンジン型式 1G-GTEU型
エンジン種類 直列6気筒DOHCツインターボ
総排気量(cc) 1988
ボア×ストローク(mm) 75.0×75.0
圧縮比 8.5:1
最高出力(ps/rpm) 185/6200
最大トルク(kg-m/rpm) 24.0/3200
変速比 1速3.285/2速1.894/3速1.275/4速1.000/5速0.783/後退3.768
最終減速比 4.300
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ 205/60R15(前後とも)
発売当時価格 243.3万円


【1】【2】から続く

初出:ハチマルヒーロー 2017年3月号 Vol.40
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1986年式 トヨタ チェイサー GTツインターボ S(全3記事)

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