飯田章のMS51クラウンHT再生Proj.【7‐3】「色を決めるために、6回の重ね塗りが必要でした」|1970年式 トヨタ クラウン HT(MS51)

1度目のクリアコートを塗り終わったクラウン。ボディ全体にツヤが出ていて、この後しっかり乾いたことを確認して、2度目のクリアコートに取りかかる。完成はもうすぐ!

前回、いったんエンジンの始動を行ったが、その際、冷却系からの水漏れがあった。そこで、原因究明のために冷却系をチェック。すると、ウオーターポンプ、ラジエーター、ヒーターなどから水漏れがあり、修復がスタート!

レース界のニューリーダー・飯田 章さんが、自分のセンスと眼力、そして業界でつちかった人脈を駆使して自分のクラウンをレストアする工程を追う「クラウン再生プロジェクト」も、いよいよ終盤戦! 今回はついに、ボディの塗装工程に突入した!

【飯田章のMS51クラウン再生プロジェクト 7-3 1970年式 トヨタ クラウン HT(MS51)】

実際にペイントするにあたり、数回で決まる色もあれば、なかなか決まらない色もあるらしく、今回の色は難しいほうだったようだ。そのため、「色を決めるために、6回の重ね塗りが必要でした」と、森崎さんは説明してくれた。

基準の塗装が十分に乾いたころを見計らって、続いてクリアをペイント。1度で仕上げようとすると、どうしても厚塗りになってクリアが垂れてしまうことがある。そのため、薄く1度吹き、乾燥後に2度目を吹き付けることでクリアの厚みを出している。

 並行して進めていたパーツの再メッキも続々と仕上がってきており、次回はボンネット、フェンダー、ドア、トランクなどのパーツ組み付けと同時に、再メッキパーツなども組み付けて、一気に完成となる予定だ。

【画像18枚】古いクルマのオリジナルペイントデータは残ってないことが多く、今回はトヨタ583という色をベースに、ボディに残った当時の色を参考に調色したそうだ


>>ボンネット、ドア、トランク以外にも、ボディから取り外されたインナーパネルやステーなどもプライマーを吹いてサビ止めを行い、この後、サフェーサーを吹いてボディ同色に塗装される。


>>前のページでサフェーサーが入っていなかった助手席側サイドシルも、バッチリ処理されていた。これでボディコンディションに不安なし!


>>飯田 章さんを中央に、左がトップシークレットの永田和彦代表、右がトップシークレットⅡの森崎成人さん。ようやく完成の目処が見えてきたことで、ちょっとひと安心!?


【1】【2】から続く


初出:ノスタルジックヒーロー2019年6月号 Vol.193
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

飯田章のMS51クラウン再生プロジェクト 7-1 1970年式 トヨタ クラウン HT(MS51)

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photo: Takashi Akamatsu/赤松 孝 Cooperation; Top Secret/トップシークレット

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