ルーチェ一筋8台目。父親の影響で好きになってから大ファンに!|1990年式 マツダ ルーチェ 4ドアハードトップ 13Bロータリーターボ ロイヤルクラシック【3】

ダッシュボードにまでステッチが施されているインパネは、マツダの最上級車にふさわしいクオリティー。ステアリングはもちろん本革巻きとなる

       
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【孤高のロータリーエンジン マツダ ルーチェ 4ドアハードトップ 13Bロータリーターボ ロイヤルクラシック vol.3】

FC3Sの最高出力は185psだったが、ルーチェでは車格に合わせて180psにデチューンされている。とはいえ、高級サルーンでありながらハイパワーのロータリーターボを搭載する快速セダンは、じつに希少な存在だったのだ。ちなみに、87年には3LV型6気筒SOCHのJE型を追加。さらに88年のマイナーチェンジでは、JE型がDOHC化され、最高出力は自然吸気ながら200psに達した。

こうして改良を行いつつ約5年間販売されたHCルーチェだが、販売面ではライバルたちに大きく及ばず、91年に自家用モデルは生産終了。そのポジションをセンティアに託した。

オーナーは、この個体のほかに3LV6モデルも所有する根っからのルーチェ好き。もともと父親がルーチェの大ファンで、それに影響されて自身ものめり込むようになったそうだ.

また、オーナーは以前からロータリー車にも興味があったということなので、ルーチェロータリーターボはこれ以上ない1台だったのだろう。ちなみに、約2年前に入手したというこの個体は、父親が所有していたHCルーチェから数えると8台目になるとか。これからも親子2人で、ルーチェ一筋のカーライフを満喫していくことだろう。

【画像17枚】ハイパワーかつ高級車らしい優雅な走りも味わえる。シャープなレスポンスを実現するダイレクトタイプ・インタークーラーが真上にレイアウトされる13Bターボ型ロータリーエンジン


>>厚みのあるクッションのフロントシートは、運転席/助手席ともにパワーシートで、シートヒーターも装備。内装色は、このグレーのほかにワインやベージュもあった。


>>イヤルクラシックはデジタルメーター仕様。タコの右側にはA.A.S.の状態を示すインジケーターが配される。


>>4速ATはホールドモード付き。シフトレバー前方に見えるのは、A.A.S.やATのレンジモード、シートヒーターなどのスイッチ類だ。



2台のHCルーチェを上手く使い分け

取材車両のオーナーは、HCルーチェは物心ついたときから家にあり、今ではなくてはならない存在。それゆえ本文中でも触れたとおり、取材車両以外に3LV6モデルも所有。そちらは普段使い、こちらは週末用(雨天は乗らない)と使い分けているそうだ。そして、この個体は念願だったロータリーターボだけに「やはりこのクルマはvery good!! 可能な限り維持していきます」と話した。




1990年式 ルーチェ 4ドアハードトップ 13B ロータリーターボ ロイヤルクラシック(HC3S)

全長×全幅×全高(mm) 4690×1695×1395
ホイールベース(mm)  2710
トレッド前/後(mm) 1440/1450
車両重量(kg)  1480
エンジン型式  13B型
エンジン種類 2ローター・ロータリーターボ
総排気量(cc) 654×2
圧縮比8.5:1
最高出力(ps/rpm) 180/6500
最大トルク(kg-m/rpm) 25.0/3500
燃料タンク(L) 70
変速比 1速2.841/2速1.541/3速1.000/
4速0.720//後退2.400
最終減速比 4.100
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット/マルチリンク
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 195/65R15(前後とも)
発売当時価格 360.3万円




【1】【2】から続く

初出:ハチマルヒーロー 2016年11月号 Vol.38
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1990年式 マツダ ルーチェ 4ドアハードトップ 13Bロータリーターボ ロイヤルクラシック (全3記事)

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text:Rino Creative/リノクリエイティブ photo:Yoshitaka Takahara/高原義卓

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