高級パーソナルカーの神髄「クラウン最後」の2ドアハードトップ【1】1981年式 トヨタ クラウン 2ドア ハードトップ 2000ターボ スーパーサルーン エクストラ

レザー張りのランドゥトップはオプション設定で、2トーンボディカラーはアイボリー、その他のボディカラーはグレーとなる

       
【 1981年式 トヨタ クラウン 2ドア ハードトップ 2000ターボ スーパーサルーン エクストラ Vol.1】

 1964年の東京オリンピックを契機に、日本国内には近代化の波が押し寄せた。交通網や道路事情をはじめとする社会インフラが整備され、オリンピック景気からいざなぎ景気へと続く1960年代半ばから後半には、カラーテレビ、クーラー、自動車が新三種の神器としてもてはやされた。これに象徴されるように、この時期に日本のモータリゼーションは一気に花開き、大衆化や多様化の一途を辿っている。

 この時代に登場したのが3代目のS50系クラウン。「白いクラウン」のキャッチコピーで世間を賑わせた世代で、ユーザー好みの多様化に合わせて、クラウン史上初めての2ドアハードトップがラインナップされた。2ドアハードトップはよりプレステージ性の高いモデルとして、イメージリーダーの役割を担い、後の世代にも受け継がれた。

>> 【画像16枚】オーナーは白い2ドアハードトップも所有。こちらは部品取り用に入手したが、状態が良かったためコツコツと2.8L仕様に仕上げ中



>> 車両型式がMS112となる2.8Lモデルは、前後バンパーが大型化し、3ナンバーとなるのが特徴。とくに中央部が尖った前バンパーの迫力は、MS112の特権。ちなみに、もとの2Lターボは5ナンバーで、車両型式はMS110となる。




高級パーソナルカーの神髄、クラウン最後の2ドアハードトップ

>> 高級パーソナルカーの神髄、クラウン最後の2ドアハードトップ。

1981年式 トヨタ クラウン 2ドア ハードトップ 2000ターボ スーパーサルーン エクストラ(MS110)


Specification 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4690×1690×1410
ホイールベース(mm) 2690
トレッド前/後(mm) 1430 / 1400
車両重量(kg) 1420
エンジン型式 M-TEU型
エンジン種類 直列6気筒SOHCターボ
総排気量(cc) 1988
ボア×ストローク(mm) 75.0×75.0
圧縮比 7.6:1
最高出力(ps / rpm) 145 / 5600
最大トルク(kg-m / rpm) 21.5 / 3000
変速比 1速 2.452 / 2速 1.452 / 3速 1.000 /
4速 0.689 / 後退 2.212
最終減速比 4.556
ステアリング ボールナット
サスペンション前/後 ダブルウイッシュボーン / 4リンク
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク / ディスク
タイヤ 185SR14(前後とも)
発売当時価格 263.0万円


【2】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2016年 5月号 vol.35
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1981年式 トヨタ クラウン 2ドア ハードトップ 2000ターボ スーパーサルーン エクストラ(全3記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : ISAO YATSUI/谷井 功

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