パーソナル性が強い2ドアハードトップ。それに似合うランドゥトップと、見合うエンジン【2】1981年式 トヨタ クラウン 2ドア ハードトップ 2000ターボ スーパーサルーン エクストラ

MOMOのステアリングとナビを装着しているが、オリジナル度の高いインパネ回り。ただし、水中花のシフトノブを付けていることもあるそう

       
【 1981年式 トヨタ クラウン 2ドア ハードトップ 2000ターボ スーパーサルーン エクストラ Vol.2】

【1】から続く

 そして、S50系から3世代後となるS110系では、華やかさが一段と増している。その要因となるポイントは2つ。ランドゥトップと2トーンのボディカラーだ。ランドゥトップは、ルーフ後半部分とサイド部分がレザー張りになったもの。また、「○○トーニング」とネーミングされた2トーンボディカラーが初めて導入されたのもこの世代で、1980年代前半のトヨタ車を象徴するカラーとしていまだに人気が高い。

 よりパーソナル性が強い2ドアハードトップに似合うエンジン、それは頂点の2.8Lだ。新開発となる5M‐EU型は、従来型の4M‐EU型2.6Lを基本に排気量をアップ。さらにEFI(電子制御式燃料噴射装置)も装着され、最高出力145ps、最大トルク23.5kg‐mのゆとりのパワーを誇った。そして、何よりも2,8Lエンジン搭載車は専用のエクステリアが与えられる。ボディカラー同色の大型バンパーが装着されたスタイルは、存在感と迫力ともに2Lの比ではない。

 と、2.8Lモデルをフィーチャーしてきたが、じつは今回の撮影車両は2.8Lではない。搭載エンジンは2LSOHCターボのM‐T型(MS110)だ。その個体をベースにオーナーのが、2800ロイヤルサルーン(MS112)仕様を作り上げた。「19歳の時に2ドアハードトップ(2L NAのスーパーサルーン・エクストラ)に乗っていたんです。もう30年も前のことですね。そのクルマを手放してからずっと後悔してました」と語るオーナー。2ドアハードトップへの想いは強く、「何度も夢に出てきました。目覚めて、『あれ、やっぱりないよな』って寂しくなるんです」と付け加えた。


>> 【画像16枚】前後バンパーが大型化し、3ナンバーとなるのが特徴の車両型式がMS112となる2.8Lモデルなど。とくに中央部が尖った前バンパーの迫力は、MS112の特権。ちなみに、もとの2Lターボは5ナンバーで、車両型式はMS110となる

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : ISAO YATSUI/谷井 功

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