HIROTA東名サニー【7】こだわりを凝縮した東名チューンのA12型改1.3L仕様。そのエンジンパーツ詳細|1972年式 日産 サニー クーペ GL(B110)|珠玉のOHVユニット A型チューンの真髄に迫る

伝説の東名チューン、A12型改1303ccに迫る

       

珠玉のOHVユニット A型チューンの真髄に迫る
ツインカムと対抗できるくらいA型エンジンは速かった!

【 1972年式 日産 サニー クーペ GL Vol.7】

【5】から続く

東名パワードでは、定期的にこのB110のエンジンを降ろして分解し、状況の確認を行なっている。こうしてテスト&トライを重ね、本当に効果が得られたパーツのみを市販化しているのだ。これ以降のページでは、こだわりを凝縮した東名チューンのA12型改1.3L仕様の詳細を見ていこう。



>>【画像39枚】点火はクランクピックアップのCDI方式。デスビはシャフトベアリング入りのサニトラ用で固定進角化されるなど、A型エンジンのパーツとノウハウの数々



>> φ77mm鍛造ピストン 試作のφ77mmピストンはノーマルピンハイト仕様。アルミ総削り出しの鍛造品となる。リセスも深めに切ってあり9500rpmまで対応するが、耐久性などを考えると1万rpmを超えると厳しいのが現状とか。今後は最適な重量やプロフィールをさらに研究していくというからご期待いただきたい。





>> H断面コンロッド H断面コンロッドはスラスト方向に当たり面を広く取った形状により、大端部の剛性を確保しているのも特徴的。ARP製のコンロッドボルトも採用しており安心して使える。





>>アルミオイルパン
フィン付きのアルミ製オイルパンは、オイル容量を拡大しているほか、ストレーナーを囲うような形状のバッフルプレート付きとなっており、コーナリング時のオイル片寄りを抑制。安定したオイル供給を実現する。フィン付きとなっており冷却効果も期待できる逸品だ。



TOMEIパワード 技術部 田原 剛さん
根っからのサニー好きを自負する田原さん。その可能性に賭けて、入社以来、切磋琢磨を続けてきた。あまりにA型に触りすぎているためか、愛車はL14型を搭載したB110サニーエクセレントを選ぶ。




1972年式 日産 サニー クーペ GL(KPGC10)

SPECIFICATION 諸元
■エクステリア:ボディレストア
■エンジン:S20型ノーマルスペックOH(圧縮比10.8)、亀有製φ83mm鍛造ピストン、強化バルブスプリング、JUN製カムシャフト(288度)
■吸気系:ウエーバー45DCOE125、URS製カールファンネル(75mm)
■点火系:永井電子機器製MDI
■排気系:φ42.7mm等長ステンレスタコ足&ステンレスマフラー
■冷却系:純正ラジエーター3層加工
■燃料系:ニスモ製燃料ポンプ
■駆動系:OS技研製ツインプレートクラッチ(Aタイプ)/スーパーロックLSD
■ブレーキ:R32タイプMキャリパー
■サスペンション:ビルズ製車高調
■タイヤ:TOYOプロクセスT1R(F)205/50R15 (R)225/50R15
■ホイール:RSワタナベ8スポーク(F)15×8.5J (R)15×10J



初出:ノスタルジックスピード vol.019 2019年2月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

日産 サニー クーペ(全3記事)


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text : DAISUKE ISHIKAWA/石川大輔 photo : MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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