【テスタロッサでメンバー着地!!】若きマイスター『マッドレーン』による快作!!

       
シビッククーペでWEKFEST JAPAN(’15年開催)に参上し、その美しいフォルムで見る人を魅了。なおかつ勢い余って本誌の表紙(’15年7月号)まで飾ったのが、当時まだ学生ビルダーだった大橋サン。そんな彼がこの春地元・岡山でカスタムショップ「マッドレーン」を開業。いきなり作り上げたのが泣く子も黙る究極の素材・フェラーリ様のテスタロッサって、一体どんな心境の変化なの?

「自分にとってフェラーリはV8の印象が強くて、自分が生まれる前からある旧車のテスタロッサなんて、全然いいと思ってませんでした。ところが、テスタロッサの切り絵を見てたら『車高落としたらカッコよくなるかも……、ってひらめいちゃったんです(笑)』とは、大橋サンの弁。かくしてこの世に1台として存在しない、メンバー着地するテスタロッサスラムド計画がスタートするハメに。
実は彼、若気のいたりで無茶しまくってるワケではなく、高校生の時分からアメ車を切り刻んでセクショニング&チャネリングしたりする早熟なスゴ腕の持ち主。さらに、カッコよさをデザイン面からも追求するべく専門の大学に進学したという理論派でもあるのだ。




その知識を基に、ベストなシャコタンテスタのフォルムをフォトショを使ってミリ単位で計算。それを3次元の実車で再現するべく、干渉部分のCノッチ、アームの加工、エアサスの短縮化と、すべてをワンオフ加工の嵐に巻き込む! ホイールには純正ライクなアウトストラーダ・モデナを選びつつ、フロント18、リア19の異径を採用。さらに理想のバランス成就を願い、海外でリム探し&リバレルさせたってんだから、齢22にしてすでに達人! 「一番意識したのは、純正フォルムを崩さずにバランスを突き詰めること。だから、エアロやペイントなどのカスタムはしませんでした」との見識もご立派だ。



どこまでも進化&深化を続けた果てのひとつのゴールとして、ついにテスタロッサにまで辿り着いたスタンスシーン。このスーパーカーの出現はワールドワイドでヤバいっ!

『カスタムCAR』2017年7月号掲載
BASE CAR:フェラーリ・テスタロッサ 1989年型
SOURCE:マッドレーン

PHOTO/南井浩孝

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