【凶器・狂気・狂喜!!】ラットでMADなバッドモービル降臨!!

       
ときは今から数十年後の20XX年。文明は崩壊し、残された人類は枯渇した石油と食料を求めて略奪と争いを繰り広げ、地上は荒廃した世界へと変貌を遂げていた……。そんなマッドマックスや北斗の拳にみる“ヒャッハ〜”な破滅系近未来を意識したラットスタイルが海外を中心にジワジワきているようだ(※注:2017年当時)……。が、しかし、……実は日本でもそんなMAD級の超世代カスタムを早くも先取り、いや完全に地でやってる天然系世紀末スタイルバカ一代の作品が堂々参上!! ひと目でこの世の終わりを感じずにはいられない退廃的オーラに加え、場末感タップリのB級インパクトが全開! これはひと昔前、本誌でラットカスタムのキテレツ・トライク軍団としてフィーチャーされた経験を持つ、宮城・仙台のショップ「イーストコーストサイクルズ」、またの名を「カスタムファクトリーECC」による一団だ。



>>【画像全6枚】狂気にあふれたラットモービルをチェック!

キテレツ系のラットロッドを手がけたら東北では右に出るものナシと名を馳せたご仁が、自らを「BOSS」と呼ぶイーストコーストサイクルズ代表、庄司サン。子どものころからずっと憧れてきた映画「マッドマックス」の世界観だが、“怒りのデスロード”を観たことで、脳内プロジェクトを気の赴くままに再現! ってのが成り行きで、今回の主役は、そのBOSSの愛車だ。



本当のマッドマックスの劇中車と見紛うような、いやマッドマックスをパクったB級バイオレンスかつクレイジーな1台は、シボレーC1500がベース。天然エイジング施工と我流ボディワークで荒廃した近未来風の武闘派マシンに化けた姿は、町を走れば誰もが道を開けるほどの破壊力無敵級の存在感♪ しかもお遊びの一発芸じゃなく、ちゃんと公認取得で、バイクのトランポを兼ねた公私兼用のアシとしてごくフツーに街乗りしてるってから驚き! この世紀末なおバカっぷりは筋金入り&ホンモノなのだ。



本来アメ車やカスタムバイクを得意とするマジメなホットロッド屋にもかかわらず、2017年から“日本初の世紀末カスタムショップ”として、世に大々的に売り込もうと本気で考えているBOSSことECC代表庄司サン。
もう、彼の狂ったカスタム暴走を止められる者はいない……。

『カスタムCAR』2017年2月号掲載
BASE CAR:シボレーC1500  1993年型
SOURCE:KUSTOM FACTORY ECC

PHOTO/佐藤亮太 TEXT/コンヒデキ

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