【濃密なセブンティーズフレーバー!】ラメラメの絢爛ペイントで飾るダッジ・チャージャー!

       
まるで本誌カスタムCARの創刊時代からタイムスリップしてきたかのような、強烈な70‌’sオーラほどばしる初代ダッジ・チャレンジャー。今や一部の高性能グレードは高額プレミアムを掲げるビンテージカーだが、中古が手頃だった’70年代後半のアメリカ西海岸では、黎明期の花盛りだったエアブラシイラストやソウルペイントで派手に着飾ったカスタムショーカーも当時の主流だった。そんなUSバニングやトラッキンと同一線上のセブンティーズに惚れ込むあまり、ストック至上派のアメ車マニアの目も気にせず、大胆ペイントワークでモパーマッスル忘却の一時代をトリビュートしたのがコチラ。



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誰もが圧倒されるカスタムの見せ場は、70‌’s白人センスをノリ重視の直球で再現したボディペイント。土台のオレンジゴールドの超ラメ塗装は、1㎜スクエアの大粒フレークを大量のクリアコートでコッテリ敷き詰めた大味インパクトが昔っぽい。さらにボンネットやサイド、トランクのプレスラインに沿って施されたグラフィックス&レタリングも当時の時代考証を踏まえつつ即興で施したのが実際のトコロ。絵柄や書体もさることながら、セオリーなど存在しなかったカスタムペイント黎明期が持つ手探り感を、偶然の産物とはいえ見事にトレースし、クルマ全体を印象付けているのが旨味のツボだ。

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そんな昔まんま路線のバタ臭いB級アメリカンテイストのもと、崇高なオールドアメ車を破天荒かつCOOLにねじ伏せた痛快ぶりもこの1台ならではの真骨頂。栃木のボディショップ「MARVERICK」とエアブラシペインターMaeMae氏、そしてオーナーが三位一体となったチャレンジ精神と奔放な遊び心が、70‌’sのUSカスタムカーに根ざす“自由なアメリカ”をひと目で感じる、リアリティあふれる力作へと導いたのだ。



『カスタムCAR』2017年2月号掲載
BASE CAR:ダッジ・チャレンジャー 1970年型
SOURCE:MARVERICK

PHOTO/佐藤亮太 TEXT/コンヒデキ

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