風見潤が選んだ3代目Z31【4】その名はグレートレーサーZ=グレーサーZ|1983年式 日産 フェアレディZ 300ZX 2by2

スポーティーな雰囲気の中にも、高級サルーンのような優雅さを持ち合わせるインテリア。ボディカラーにもよるが、内装色はベージュのほかに、ブルーやワインレッドもあった。


【1983年式 日産 フェアレディZ 300ZX 2by2 Vol.4】

【画像15枚】運転席は、理想的なドライビングポジションが得られる8ウェイシートを採用。300ZXには、オプションで本革パワーシートの設定もあった

完成したZは、ブリスターフェンダーが装着されたエクステリアも迫力満点だった。

そして風見は「グレーサーZ(グレートレーサーZの略)」と名付けた。

ちなみに東日本サーキットGPでは、日産の元専属テストドライバー・小早川卓がステアリングを握るZ31も登場。

最終的には風見と五十嵐(夢幻ボブキャット)に挑んだが、オーバーレブでエンジンブロー。無念のリタイアとなっている。

この個体のオーナーは、アマチュアラリーに参戦経験のある父親の影響もあり、子供の頃からスポーツカー好き。そのため以前はシルビアやインプレッサなどに乗っていたが、仕事の関係でハイエースに乗り換えることになった。

その後ハイエースのローンが終わったことを機に、趣味のクルマ探しをスタート。


>>メーターは視認性に優れる大型2眼式。文字色は、ZX系はオレンジだが、のちに登場したZR系はホワイト。


>>トランスミッションは、5速MTのほかに4速ATも設定。シフトレバー後方にあるのは、電動ドアミラー調整スイッチと、3ウェイアジャスタブルショックアブソーバーのスイッチ。

1983年式 フェアレディZ 300ZX 2by2(Z31)

全長×全幅×全高(mm) 4535×1725×1310
ホイールベース(mm)  2520
トレッド前/後(mm) 1415/1435
車両重量(kg)  1365
エンジン型式  VG30ET型
エンジン種類 V型6気筒SOHCターボ
総排気量(cc) 2960
ボア×ストローク(mm) 87.0×83.0
圧縮比7.8:1
最高出力(ps/rpm) 230/5200
最大トルク(kg-m/rpm)34.0/3600
変速比 1速3.350/2速2.056/3速1.376/
4速1.000/5速0.779/後退3.153
最終減速比 3.545
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ 215/60R15(前後とも)
発売当時価格 327.0万円

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【5】へ続く

初出:ハチマルヒーロー vol.044 2017年11月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1983年式 日産 フェアレディZ 300ZX 2by2(全5記事)

TEXT:HIDEO KOBAYASHI/小林秀雄 PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) COOPERATION : MIZUKAMI AUTO/水上自動車工業

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