風見潤が選んだ3代目Z31【5】「せっかくなら子供の頃にメカドックを見て好きになった前期Z31に乗りたい」|1983年式 日産 フェアレディZ 300ZX 2by2

長く見えるスタイルの2by2がこだわり


【1983年式 日産 フェアレディZ 300ZX 2by2 Vol.5】

【画像15枚】平行上下に動く世界初のパラレルライジングヘッドランプは、Z31を象徴する装備。取材車両は、純正オプションのフロントスポイラーも装着している

趣味のクルマ探しをスタートしたオーナー。

しかし最近のスポーツカーとなると選択肢が少なく、価格もそれなりに高い。そこでオーナーは、選択肢が豊富で価格も手ごろな旧型車にしようと決心。

そして、「せっかくなら子供の頃にメカドックを見て好きになった前期Z31に乗りたい」と考え、2年ほどクルマ探しを続け、昨年10月に理想の個体を探し出した。

こうして念願のZ31を手に入れたオーナーは、「とにかくパーツが少ないんです」と、早くもハチマル車の洗礼を受けている。しかし、子供の頃からあこがれた存在だけに、幸せな日々を過ごしているという。


>>運転席は、理想的なドライビングポジションが得られる8ウェイシートを採用。300ZXには、オプションで本革パワーシートの設定もあった。


>>ラゲッジスペースはけっして広くないが、日常生活では不満が出ないレベル。標準装備されるトノボードも、今では希少なアイテムになっているとか。


OWNER
撮影現場に、奥さまと駆けつけてくれたオーナー。2by2がこだわりだそうで、「スタイルが長く見えるので2シーターよりも好きなんです」と、ワケを話す。また、音声案内やオートクルーズといった機能が、34年前からあることに驚いたそうだ。

そして、ヘッドライトやリアコンビランプの意匠、旧車独特のニオイなど、お気に入りの部分は数多いが、なかでも「キーを挿したときに鳴る『キンコン音』がたまりませんね」と話していた。

1983年式 フェアレディZ 300ZX 2by2(Z31)

全長×全幅×全高(mm) 4535×1725×1310
ホイールベース(mm)  2520
トレッド前/後(mm) 1415/1435
車両重量(kg)  1365
エンジン型式  VG30ET型
エンジン種類 V型6気筒SOHCターボ
総排気量(cc) 2960
ボア×ストローク(mm) 87.0×83.0
圧縮比7.8:1
最高出力(ps/rpm) 230/5200
最大トルク(kg-m/rpm)34.0/3600
変速比 1速3.350/2速2.056/3速1.376/
4速1.000/5速0.779/後退3.153
最終減速比 3.545
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ 215/60R15(前後とも)
発売当時価格 327.0万円

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【4】から続く

初出:ハチマルヒーロー vol.044 2017年11月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1983年式 日産 フェアレディZ 300ZX 2by2(全5記事)

TEXT:HIDEO KOBAYASHI/小林秀雄 PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) COOPERATION : MIZUKAMI AUTO/水上自動車工業

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