GT-RやフェアレディZとし烈な争いを繰り広げていたロータリーエンジン|1975年式 マツダ サバンナ GT【1】

ワークス、そしてプライベーターが その腕を競ったレースシーン

       
70年代のレースシーンにおいて日産スカイラインGT-Rとともに一世を風靡したのがこの初代サバンナシリーズだろう。10A型から始まったREは、12A型へと排気量アップしながら、その勝利を増やしていった。

【1975年式 マツダ サバンナ GT Vol.1】

【画像27枚】クリアとなったレーシングジャケットから、マーシャルの4灯がにらむ。チンスポイラーは、片山レーシング系のタイプ。このほか、レース参戦当初によく見られた左右分割タイプや、オーバーフェンダーまでつながるタイプがあり、それぞれ少しずつ仕様が異なるデザインとなる

1970年代、サバンナは国内レースでカペラとともに一時代を築いた1台だ。71年秋に登場したサバンナは、市販車が登場してほどなくレースに投入される。

マツダ・ロータリーエンジンを搭載するレーシングマシンたちは、ファミリア・ロータリークーペ、カペラとともに、ライバルであるスカイラインGT‐RやフェアレディZとの戦いを繰り広げていくことになる。

【2】に続く




>>レーシングストライプが入るFRPボンネットはダクト付き。
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主要諸元 SPECIFICATIONS
1975年式 マツダ サバンナ GT(S124A)

■エクステリア:フロントスポイラー、リアスポイラー、セミワークスオーバーフェンダー、レーシングジャケット、FRPフロントボンネットダクト改、アクリルガラス(5面)、リアキックルーバー、ナポレオンミラー
■エンジン:12A型(573cc×2ローター)、ブリッジポート仕様、MSD6A×2、パワーブラスター2×2、トラスト製オイルキャッチタンク
■吸排気系:ウエーバー48IDA改パワータンク付、ワンオフマフラー
■冷却系:電動ファン、アルミラジエーター、アルミプーリー
■駆動系:OS技研製スーパーシングルクラッチ/LSD
■燃料系:電磁ポンプ×2
■サスペンション:(F)フルタップ車高調、ピロアッパーマウント、スプリング8kg/mm (R)KYB製ショック、強化リーフスプリング
■ブレーキ:(F)ブレンボ製キャリパー、φ300mmスリットローター
■ホイール:ハヤシストリート(初期砂型)(F)14×9J -31 (R)14×11J -58(PCD110-4H)
■タイヤ:(F)225/40R14(トーヨー)(R)245/525-14
■インテリア:マツダスピードバケットシート、4点式ロールバー、オートメーター・タコメーター、大森追加メーター

【2】へ続く

初出:ノスタルジックスピード vol.024 2020年4月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1975年式 マツダ サバンナ GT(全5記事)

TEXT:NORIO FURUKAWA/古川教夫 PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) COOPERATION : MIZUKAMI AUTO/水上自動車工業

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