13年間販売されたエルグランドのご先祖様!? 注目の豪華仕様もラインアップされたE24ホーミー|1996年式 日産 ホーミーコーチ スーパーロング GL-L【1】

1996年式 ホーミーコーチ スーパーロング GL-L

       
【ワンボックスパラダイス 1996年式 日産 ホーミー コーチ スーパーロング GL-L vol.1】

 1986年に登場したE24キャラバン&ホーミーは、88年にGTシリーズを追加。そして、90年に1回目のマイナーチェンジを迎えた。フロントまわりではヘッドライトやグリル、バンパーまで意匠を変更して中期顔に。エンブレムがグリル内に移動した。リアではコンビランプを大型化している。ディーゼルターボのTD27T型エンジンにインタークーラーを装着。ラインナップでは、8人乗り最上級グレードのリムジン、久しぶりの7人乗りでコーチ全体の最上級グレードとなるロイヤルを追加している。

 その後、95年の一部改良でグリルまわりのデザインが変更され、後期フェイスに。ディーゼルエンジンも改良を受けている。97年のエルグランド登場をきっかけにグレードが大幅に整理され、上級グレードはすべてエルグランドに移行するかたちとなった。

 86年のデビューから99年のコーチ生産終了まで、約13年間にも渡り販売されてきたE24。ラインナップの充実ぶりからも中心は中期モデルで、ワンボックス随一の走行性能を見せたGTシリーズ、高級感あふれるプレミアムなロイヤルやリムジンといった、明確な個性で人気を集めた。また、RV車としての機能や装備、シートアレンジも目を見張るものがある。とくに7人乗りロイヤルの2列目キャプテンシートの豪華さは群を抜いていた。E24は現代に続く高級ミニバンの指標を作った1台と言えるだろう。
【画像12枚】メーターパネルのデザインも中期から変更され、オーソドックスな大型2眼メーター。車内の天井には大型イルミネーションを装着



>>威圧感のあるスーパーロング+ハイルーフボディ。サイドウインドーは前後ともスライド開閉式。



>>この個体は後期だが、グリルはバラクーダ飯田代表の好みで中期仕様に変更。フォグランプ付き大型バンパーガードは、オーテック扱いの「FURAIBOW(フウライボウ)」っぽいデザインだが、その標準装備はない。「ICHIKOU(市光工業)の名前が入っているので、完全な社外品と言うわけではなさそう。前オーナーが車両注文時にオーダーしたのでは」と代表。市光工業は各メーカーのOEM製品も製造している会社。

主要諸元 Specifications
96年式 ホーミーコーチ スーパーロング GL-L


全長×全幅×全高(mm) 5045×1690×2240
ホイールベース(mm) 2645
トレッド前/後(mm) 1440/1405
車両重量(kg) 1860
エンジン型式 VG30E型
エンジン種類 V型6気筒SOHC
総排気量(cc) 2960
ボア×ストローク(mm) 87.0×83.0
最高出力(ps/rpm) 155/5200
最大トルク(kg-m/rpm) 25.0/3200
サスペンション前/後 ダブルウイッシュボーン/リジッドリーフ
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/リーディングトレーリング
タイヤ 205/65R15(前後とも)

【2】へ続く

1996年式 日産 ホーミー コーチ スーパーロング GL-L(全2記事)
初出:ハチマルヒーロー 2017年5月号 Vol.41

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

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TEXT:Rino Creative/リノクリエイティブ PHOTO:AKIO HIRANO/平野陽

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