その歴史は約60年前まで遡る! 現在でも実用性の高いキャラバン|ハチマル世代のキャラバン&ホーミー大集合!【1】

最近、ハチマル世代のワンボックスカーの盛り上がりが、じわじわ高まっている。それはハチマルミーティングでそれらの参加車両が増えていることが証明。当時だからこその装備や多彩なシートアレンジ…たしかにハチマルワンボックスは面白い!

       
【ハチマル世代のハイエース&キャラバン大集合! vol.1】

 キャラバン&ホーミーの歴史は1960年代にまでさかのぼる。先にデビューしたのはホーミーで、プリンス自動車時代の65年に登場した。この初代ホーミーは、小型トラックのホーマーをベースにしたホーマーバンを15人乗りマイクロバスに仕立てたもの。66年にプリンス自動車工業と日産自動車が合併した後も販売されていた。

 一方、初代キャラバンのE20は73年に誕生。遅れること3年、プリンス店販売車種の姉妹車としてホーミーがリリース。E20は日産初の本格的中型キャブオーバーワゴンで、実用性が高く広い室内の箱形スタイルが特徴だ。

 そしてハチマル世代に突入。80年にデビューしたE23キャラバン&ホーミーは重要なモデル。スタイルやデザインはキープコンセプトながら、回転対座やフラットモードなど、この後に次々に登場するワンボックスカーやミニバンブームにつながる多彩なシートアレンジを生み出したのだ。

 それは続くE24でさらにバージョンアップ。86年に登場したE24は、2列目横向きシートを新設定。さらに、ワンボックス初のV型エンジン搭載や、走行性能を高めたGTシリーズの展開、上質な仕立ての室内など、RV車としての楽しさに高級感と走りの性能をプラス。つねにワンボックスカーの進むべき道を示してきた。このキャラバン&ホーミーは、97年に登場したエルグランドでさらなる高みへと昇華。E24自体はグレード構成を縮小したが、そのDNAはエルグランドに受け継がれ、国産最高級ミニバンとして君臨した。
【画像7枚】取材車両のキャラバンコーチは2-2-3-3の10人乗り。レトロ感あふれるスタイルと乗用車的な装備で人気だった



>>1984年式 キャラバンコーチ SGL シルクロード

【2】へ続く

ハチマル世代のハイエース&キャラバン大集合!(全2記事)
初出:ハチマルヒーロー 2017年5月号 Vol.41

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

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TEXT:Rino Creative/リノクリエイティブ PHOTO:AKIO HIRANO/平野陽

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