飯田章のMS51クラウンHT再生Proj.【6-3】完成まであと一息!? トップシークレット永田代表も修復作業に参画!|1970年式 トヨタ クラウン HT(MS51)

ヘッドライトは取り付け部分の留め具が欠けて、グラグラになっていた。その補修を買って出てくれたのはトップシークレット永田代表

いよいよボディ修復の中盤戦に差しかかった飯田章さんのMS51クラウンハードトップ。うっすらと浮き上がっていたサビはしっかりと除去され、ついに下地のプライマーが入れられた。仕上がりに期待も高まる!

【飯田章のMS51クラウン再生プロジェクト 6-3 1970年式 トヨタ クラウン HT】

そうしてサビの目を摘んでいった後も気が抜けない。というのも、古い鉄板は今のクルマと違って剝き出しのままだとあっという間にサビが発生する。そこで、ボディ全体に吹きつけられたのは、橋げたなどのサビ止めにも使用される建材用のプライマーで、現在の真っ白に塗られた塗料がそれだ。サビ止めの効果が大きいため、これを旧車の下地処理として使用しているそうだ。

素人目にはあとは塗装するだけの状態にも思えてしまうが、その前に頑固な純正塗装をスクレーパーで削ぎ落とした際についた小キズやボディの微妙な凹凸を滑らかにしていく必要があるという。

手慣れた様子で補修すべき部分をマーキングしていく。運転席側のリアまわりには後ろから押されたのか少し膨らんだ痕跡があったので、それもキレイに修復していくそうだ。

これら一連の板金作業を終えたら、色のりをよくするサフェーサーを吹いたのちに、いよいよ本塗装といった流れ。ボディに色が入った頃には、メッキパーツも仕上がってくるはずなので、完成まであとひと息!?

【画像19枚】ボディより一足先に板金作業を終えた外装パネル類は、下塗りのサフェーサーも吹き付けらた。まるで新品かと思うようなクオリティー。ライトを固定するステー部分(黄色)がポッキリと欠けていたため、トップシークレット永田代表の手で同形状に再生され、ライト枠に取り付けられている




>>グリルのモールや三角窓の枠などのステンレス部分、再メッキするほど劣化していない部品は、ひたすら磨いて輝きを取り戻す。細かい部分がくすんでいると見た目が悪くなるため、妥協はできない部分だ。「古いクルマは取り付け方法も複雑。


>>特徴的な四角いヘッドライトは規格外の専用品のため、流用ができない。もちろん、新品の入手は困難だ





【1】【2】から続く


初出:ノスタルジックヒーロー2019年4月号 Vol.192
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

飯田章のMS51クラウン再生プロジェクト 6-1 1970年式 トヨタ クラウン HT(全3記事)

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text DAISUKE ISHIKAWA/石川大輔 Photo: TAKASHI AKAMATSU/赤松 孝 Cooperation; Top Secret/トップシークレット

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