飯田章のMS51クラウンHT再生Proj.【6-2】車検が切れてから30年以上経っているクラウンは、それだけダメージも蓄積されていた|1970年式 トヨタ クラウン HT(MS51)

ドア、フロントフェンダーなどは、パーツ類を取り外して作業を進める。こちらは板金補修ののちにサフェーサーも吹き終えており、あとは表面を研げば塗装に入れる状態。

いよいよボディ修復の中盤戦に差しかかった飯田章さんのMS51クラウンハードトップ。うっすらと浮き上がっていたサビはしっかりと除去され、ついに下地のプライマーが入れられた。仕上がりに期待も高まる!

【飯田章のMS51クラウン再生プロジェクト 6-2 1970年式 トヨタ クラウン HT】

それもそのはず、飯田さんが手に入れたクラウンハードトップの車検が切れたのは今から30年以上前。それ以来、不動だったため、助手席側のサイドシルはくち果てて、ボディ全体にうっすらサビが出始めている状況だったのだ。

これを修復するべく、純正塗装を総剥離。鉄板を剝き出しの状態にして、ボディ全体に広がっていた点サビをひとつひとつ丁寧に削ぎ落していった。

「ダブルアクションサンダーで削ぎ落とせるかなと思ったのですが甘かったですね。点サビはかなり奥まで進行していました。そこでファイバーの研磨ディスクをグラインダーに付けて除去していったのですが、鉄板がへこむくらいまで侵食していました」とトップシークレットⅡのスタッフ。

【画像23枚】車検が切れてから30年以上経っている飯田さんのクラウンは、ダメージの蓄積も激しく、ボディにもサビが出ている状態だった。ボンネットも純正塗装を剥がしたところ、点サビがひどかったというが、そうは感じさせないほどキレイに復活。ラインもしっかりと出ている


>>古いクルマは鉄板のつなぎ目に真ちゅうロウが使われており、それが削られることで波打って見えることがある。今回はCピラーにそうした痕跡がある。これも修復してからの塗装となる。


>>フロントフェンダーの下側の修復が完了していた。表面に浮き上がっていたサビは丁寧に除去されており、あとは塗装を待つのみの状態。



【3】へ続く


初出:ノスタルジックヒーロー2019年4月号 Vol.192
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

飯田章のMS51クラウン再生プロジェクト 6-1 1970年式 トヨタ クラウン HT(全3記事)

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text DAISUKE ISHIKAWA/石川大輔 Photo: TAKASHI AKAMATSU/赤松 孝 Cooperation; Top Secret/トップシークレット

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