丸型テールも新品パーツ! 昭和30年代の高級車を優雅に「コロがす」ために|1964年式 トヨペット クラウン デラックス Vol.1

1963年9月〜1965年6月のモデルに採用された特徴的な丸型テールランプも新品パーツに交換して、クオリティーアップに貢献する。

       
古いクルマを古いままで乗る場合、いつ起きるか分からないトラブルやパーツの入手などに悩まされることがある。
それならば、速さや快適性のためではなく、信頼性を得るために高年式エンジンに載せ換えようという考え方も生まれてくる。
色褪せない高級感をにじませる1964年式クラウンも、その考え方に共感し、ハイメカツインカムエンジンへのアップデートを果たした。

【1964年式 トヨペット クラウン デラックス Vol.1】

「エンジン載せ換え」という言葉からは、スピードの追求、チューニングの可能性を広げる姿勢が強く感じられるが、それがすべてではないことをこのクラウンは教えてくれる。オーナーがモディファイに際し意図したことは、不安なくドライブできること。何よりもこの願いを優先した先に、載せ換えという答えが待っていたのだそうだ。

「ベース車として手に入れたクラウンには、オートマチックの『トヨグライド』が載っていたんです。正直、いつ壊れるか分からないし、直してもいずれまた壊れるのではないかとの不安がありました。それならば、ミッションとともに高年式のエンジンに載せ換えてしまったほうが、クラウンと楽しく付き合っていけると判断したんです」

▶▶▶【画像17枚】エアコンを装備した際に使うつもりのDENSOのロゴが入った当時モノのエアコン吹き出し口など





クレーガーキーストーンホイールはフロント14、リア15インチの異径サイズだ。エンジンスワップと同時にブレーキも交換するケースが多いが、「純正の13インチホイールが履けなくなる」との理由から、ドラムブレーキのままとした。


 


1964年式 トヨペット クラウン デラックス
SPECIFIVATION 諸元
■ エクステリア: センチュリー純正色(摩周)
オールペイント、GT071ドアミラー
■ エンジン : 3S-FE型エンジン載せ換え
(マウント加工)、ヘッドカバー結晶塗装
■ 冷却系 : 他車用流用ラジエーター
■ 駆動系 : 3S-FE型用4速オートマチック
ミッション(マウント加工)、他車用流用
プロペラシャフト、コンパニオンフランジ加工
■ サスペンション : 前後ローダウンコイル
■ ブレーキ : 軽自動車用マスターバック/
マスターシリンダー加工
■ インテリア : ダッシュパネル&ドアパネル張り替え、
電動ファンスイッチ&デジタルメーター
■ タイヤ : ミシュラン エナジーセーバー
(F)165/65R14、(R)165/65R15
■ ホイール : クレーガー キーストーンクラシック
(F)14×6J 、(R)15×6J


【2】に続く

初出:ノスタルジックスピード 2016年11月号 Vol.011(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1964年式 トヨペット クラウン デラックス(全3記事)

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text : AKIO SATO/佐藤昭夫 photo : RYOTA SATO/佐藤亮太

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