若手ともいえる35歳で「BEST DOMESTIC」を獲得したオーナーとハコスカ|1972年式 日産 スカイライン HT 2000 GT-X【1】

あこがれのハコスカを自分流にカスタム、見事に「BEST DOMESTIC」を獲得

       
旧車との付き合い方にもいろいろなスタイルがあるもの。オリジナルにこだわるオーナーもいれば、トコトン速さを追求するひともいる。ここで紹介するオレンジのハコスカは、定番にとららわれず、アメリカンなムードを取り入れて自分流のスタイルを表現した。カスタム界の新進気鋭ショップ「ダディーモーターワークス」のアドバイスを受けながら、ハンドメイドで仕上げた意欲作だ。

【1972年式 日産 スカイライン HT 2000 GT-X Vol.1】

 ムーンアイズが主催する「ホットロッドカスタムショー」。日本中のカスタム好きが訪れるこの祭典で、「BEST DOMESTIC」を獲得したのが、ビビットなオレンジのボディカラーが印象的なこのハコスカ。オーナーは旧車乗りとしては若手ともいえる35歳のオーナーだ。
 元々、スカイラインが好きだったという彼。R32やR33を乗り継いだのちに、ランクルなどの4駆系に浮気をしていたが、5年前、旧車専門の中古車店で偶然出合ったハコスカにひと目ぼれ。予算的にもギリギリだったがまだ独身だったこともあり、なんとか維持できるだろうと購入に踏み切った。

 その後、旧車のイベントで「ダディーモーターワークス」の存在を知り、近所だからと店舗を訪れた。そこで個性的に仕上げられたさまざまな旧車やそのオーナーと出合い、「自分のハコスカも定番メイクにとらわれず、ほかにはない個性を出していこう」と触発されることに。そして異端ともいえるメイキングを施してきたのだ。

>> 【画像30枚】ブラックとオレンジで統一された車体。PLXのデジタルA/F計も装備するコクピットなど。エンジンの調子も上々で、5年間大きなトラブルもないそうだ





1972年式 日産 スカイライン HT 2000 GT-X(KGC10)

SPECIFICATIONS 諸元
■エクステリア:ボディレストア、オールペイント(オレンジ)、メッキ部分ブラックアウト、エンジンルームワイヤータック&シェイプドベイ
■エンジン:L28型改、P90ヘッド+F54ブロック、エンジンマウントかさ上げ
■吸排気系:ソレックス44PHH、ステンレスタコ足、DADDY製マフラー
■点火系:永井電子機器製MDI、テイラー製プラグコード
■冷却系:アルミ製ラジエーター、ワンオフサブタンク
■燃料系:ニスモ製電磁ポンプ(2基)
■サスペンション:(F)車高調 (R)シルクロード製フルタップショック(AE86用)
■タイヤ:Pinso(F)195/50R15 (R)205/50R16
■ホイール:RSワタナベ(F)15×9.0J (R)16×9.5J
■インテリア:レカロ製SRセミバケットシート



【2】に続く

初出:ノスタルジックスピード vol.022 2019年11月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1972年式 日産 スカイライン HT 2000 GT-X(全5記事)

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text : DAISUKE ISHIKAWA/石川大輔 photo : MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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