カラートリム「826」幻の黒を纏った、史上最強のターボRS【1】1984年式 日産 スカイライン HT 2000 ターボ インタークーラーRS-X

カラートリム「826」純正ブラックの2000 ターボ インタークーラーRS-X

       
【1984年式 日産 スカイライン HT 2000 ターボ インタークーラーRS-X Vol.1】


 カラートリム「826」。ブルーイッシュブラック・メタリックを示す数字だ。DR30スカイラインといえば、レッド×ブラックまたはガングレー×ブラックの2トーンカラーが圧倒的に人気が高く、ホワイトもよく見かけるボディカラーだ。しかし、前述のブルーイッシュブラック単色のDR30が存在したことをご存じだろうか。それが今回紹介する個体だ。

 この個体は本誌でもおなじみ、DR30のプロショップとして全国的に有名なユーティリタスが手がけたもの。2016年2月に開催されたノスタルジック2デイズでお披露目されていたので、実車を目にした読者の方もいることだろう。精かんなブラックの個体について同店代表の池谷祐一さんは「オリジナルの純正ブラックは本当に珍しいです。私も数台しか見たことがないですね」と語る。専門店としてこれまでに数多くのDR30を扱い、見てきた池谷さんが「珍しい」ということからも、いかに純正ブラックの希少価値が高いかが分かるだろう。また、「この個体は約10年前にユーティリタスで純正色にオールペイントをしているのですが、元色もブラック。それはコーションプレートを確認してもらえれば分かりますよ」と語る。純正色にオールペイントすることはカラーコードさえ分かれば簡単だ。しかし、それが新車時の元色と同じかどうかはカラートリムで一目瞭然。コーションプレートの数字とボディカラーが一致しているからこそ価値があるのだ。


>> 【画像31枚】純正品となる二重リング形状が特徴的なデュアルマフラーや、オリジナル塗装がブラックであることを証明するカラートリム「826」が刻まれたコーションプレートなど



>> DR30のアイコンでもあるセンターアンテナ。伸縮可能で、角度変更は室内から操作できる。




>> 「SKYLINE」の文字が入ったナンバー上のガーニッシュは純正オプション品。「かなり希少なアイテムです」と池谷さん。






1984年式 日産 スカイライン HT 2000 ターボ インタークーラーRS-X(DR30)

SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4620×1675×1360
ホイールベース(mm)  2615
トレッド前/後(mm) 1420 / 1410
車両重量(kg)  1245
エンジン型式  FJ20ET型
エンジン種類 直列4気筒DOHCターボ
総排気量(cc) 1990
ボア×ストローク(mm) 89.0×80.0
圧縮比 8.5:1
最高出力(ps / rpm) 205 / 6400
最大トルク(kg-m / rpm) 25.0 / 4400
変速比 1速 3.321 / 2速 1.902 / 3速 1.308 / 4速 1.000 / 5速 0.838 / 後退 3.382
最終減速比 3.900
ステアリング ボールナット
サスペンション前/後 ストラット / セミトレーリングアーム
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク / ディスク
タイヤ 205 / 60R15(前後とも)
発売当時価格 287.9万円

【2】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2016年 7月号 vol.36
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1984年式 日産 スカイライン HT 2000 ターボ インタークーラーRS-X(全4記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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