<銚子>「電車修理代捻出のために、ぬれ煎餅を売り出して話題になった銚子電鉄」|スバル360で素敵探検 大貴 誠のレディーバードの旅 第16回 中編(前編・中編・後編) 

外川駅を出るとすぐ、海辺への下り坂。細い道でもレディーバードならすいすい行けます。水平線に沈む夕日と

       
雲ひとつない、風もない、奇跡のように青い銚子の空が、
まっ赤なレディーバードを出迎えてくれました

【 スバル360で素敵探検 大貴 誠のレディーバードの旅 第16回 銚子 中編】


 前編から続く

 でもそれだけじゃなかったんです。

 町をはずれるとのどかなキャベツ畑や小高い丘。すぐそばまで海が迫っていて漁村らしいものもあって、どういう地形なのかよくわからない。何となく犬吠埼のほうへクルマを走らせていると、キャベツ畑のむこうに線路が一本。あれは「電車修理代捻出のために、ぬれ煎餅を売り出して話題になった銚子電鉄」の線路では?

 路面電車やローカル線が好きな大貴誠は迷わずそちらへ。そして着いたのが銚子電鉄の終点、外川駅。醤油の技術を持った人も、漁場を開いた人も、みんな紀州から黒潮に乗って外川の海岸に上陸したという、ここはいわば、銚子の原点みたいな場所なんです。

 駅のたたずまいにはうっとりしてしまいました。いや、駅だけじゃなく外川漁港まで下りていく細い道が、何本も町の中にあって、すべり台みたいな坂道のむこうにキラキラとした海と、ちょうど正面に沈んでいくまっ赤な夕日。そして振り返ると、坂道に並ぶ外川の家並み。これを見た時はなんだか涙が出てきそうでした。この景色、見てほしい!


>>【画像25枚】意外な組み合わせが思いがけずおいしかった、犬吠駅のぬれ煎餅アイスなど




外川漁港の犬若食堂で朝ごはん。アジフライに小エビのかき揚げ。どっちも「今獲れたて」で「巨大」。隣のテーブルのおじさんに「ぜってー食い切れねえべ!」とご注意いただきましたが、きっちり食べきりましたよ。






朝ごはんを食べた犬若食堂のたたずまい、これはすごい! ここで超新鮮美味、超絶ボリュームの魚料理が食べられるんです。





犬若食堂の前にある千騎ヶ岩。源義経が千騎の兵をもって立てこもったという伝説があって、大貴誠は歌劇団時代に義経を演じたことがあるので、勝手に運命を感じてしまいました。犬若というのは、義経が飼っていた犬の名前で、その犬が鳴いたから犬吠埼、なるほど。


後編に続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2014年 02月号 Vol.161

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

スバル360で素敵探検 大貴 誠のレディーバードの旅 Vol.16(全3記事)

 大貴 誠のレディーバードの旅 Vol.16から続く

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 前編から続く

text: RUEKA AOKI /青木るえか photo: RUMI MATSUSHITA /松下るみ

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