【ウッディペイントでなり“木”り!?】注目の特製スカイウォークデッキを備え、レトロ風情満載のウッディルームを完備したバンDX!

巧みなウッディペイントに目をひくハイエース・バンDX

       
真贋織り交ぜたウッディメイク!
レトロ風情なシート処理にも注目!!

【画像9枚】往年のバニングを彷彿させるソファの “ボタン締め”、巧みなウッディペイント、特製“スカイウォークデッキ”が 注目度満点エクステリアなど、バンDXの全貌はココから☆

飲食店をはじめとした数多くの店舗を持つオーナーは、各店舗の内装の施工を担当した『ストライカーズ』の小林代表とは20年来の付き合い。
ひょんなことから「ハイエースでファミリーカーを作りたい」と思い立ち、カーカスタムもストライカーズに注文。
そうして出来上がったのが、ここで紹介する木の温もりを感じる心地良い内装空間だった。

中古で用意したハイエースは、内装が少々ヤレ気味。
鉄板も凹みなどがあったが、凹凸を残したほうが適度な変化が付き、ウッドのリアル感が増すため、リペアせずにカスタムすることに決定。
適度なヤレを生かしつつ、その上からウッドペイントで処理を行った。

一方で、ウォールやシーリングには2×4材、針葉樹合板などを使い、オイルステイン→エイジング→研磨→クリア仕上げと手の込んだ処理を施して、独特のエイジングウッドのようなテイストを引き出した。

フロアは一見木張りに見えるが、店舗で用いるタイルカーペット(木目調)を使用。
使い込んでも傷みにくく、実用的な作りとしているのもこだわりだ。

内装のレイアウトは「シンプルにしてほしい」というオーナーのリクエストに応えて製作。
大きな造作物はコの字ソファのみとし、家具などはなし。
ソファは高さを抑えたロータイプに設計し、天井までの開放感を引き出す空間作りもお見事!
家族でくつろぐのに絶好の広々スペースとしたのもお気に入りだ。

また、ソファはビニールレザーをゆったりめのボタン締めで仕上げている。
これは子どもたちがお菓子やジュースなどでソファを汚してもクリーニングしやすいことを重視したフィニッシュとなる。

温かみを感じさせるウッド内装と使いやすさをあわせ持つ、個性的なファミリーカーが完成した。




>>内装のパネルやドアハンドルなど、セカンドシート後方の無機質な純正内装のすべてに対し、ウッドペイントを施すことで車内全部がウッド空間に変貌。内装のヤレや凹みなどをそのまま使ってペイント処理しているのも、エイジングウッドな質感と好マッチだ。リアルウッドの部分との質感も違和感なくまとめたペイントテクニックは圧巻!


>>ソファの仕上げにはボタン締めを施す。ややゆったりめのボタンレイアウトとすることで、レザーの表面を柔らかな曲線にしているのも狙い。ウッドとの相性もよいふんわり内装にするのと、汚れても掃除しやすいメンテナンス性を考慮した結果だ。


>>シーリングは板材を横方向に並べる個性的なデザイン。縦方向に板材を渡すのに対して、横方向は板材の長さが短くなり、歪みが出にくいのもメリット。中央にはオリジナルのライトユニットをビルトインし、柔らかい雰囲気ある明かりを演出している。


>>リアゲートを開けるとキャビネット後部にスピーカーが。外向きオーディオをインストールしたのは、車両後部にキャンプサイトを作って野外パーティの際に使用するためだという。


>>オイルステイン処理の風合いでオールドテイストを押し出した内装。アイリッシュバーなどの店舗内装をイメージした作りとなっている。サイドウォールには針葉樹の合板、フロアには木目調のタイルカーペット、シーリングには2×4材を使うなど、適材適所の素材づかいが施される。コの字型のソファをレイアウトしたシンプルな作りは、いざとなったらフロアでも寝られる自由度を考慮したもの。


>>マットブルーとホワイトのツートンラッピングが鮮やか。ライン出しはCGを使って何度もデザインし直した納得の仕上がりだ。


>>アルミ複合板で製作したスカイデッキを備えているのもこのクルマの特徴。人が乗っても大丈夫なほど頑丈で、この上にテントを張るなんて使い方も考えているそう。


>>デイトナ(15×6.5J)にアルミ複合板を使ってデコレート。ダミーピアスボルトも施す。むっちりタイヤでの履きこなしはレトロ風情を感じる。


『カスタムCAR』2019年12月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:ハイエース・ナローボディ・バンDX/2007年型
SOURCE:ストライカーズ・デザイン

PHOTO/佐藤亮太 TEXT/土田康弘

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