【極太旧車リムをガッツリ飲み込む!!】鉄板叩き出しオバフェンがお見事な昭和改造車をオマージュする100系ハイエース

昭和改造車的フォルムがノスタルジーな100系ハイエース

       
ネオクラ1BOXで’80年代の
昭和改造車スタイルをトリビュート!

【画像7枚】見事なブリスター処理、昭和ムードプンプンな懐かしのチンチラ貼り内装、極太旧車リムを飲み込む鉄板叩き出しオバフェンなど、昭和改造車をオマージュしたカスタマイズの全容を今すぐチェック!!

周囲の仲間が200系でカスタムを進める中、あえて100系をベースに唯一無二のスタイリングを目指したオーナー。
狙ったスタイリングはズバリ’80年代の旧車テイスト。
100系ベースで定番の重厚長大ルーフスポイラーや、ブリスターフェンダーを奢った’90年代のバニングとは一線を画したオーバーフェンダーで、純正フォルムを大切にしたスタイリングを作り上げた。

一番の見どころはもちろんオバフェン。
当時モノのSSR・15インチホイール(フロント=9J、リア=10.5J)がどうしても履きたくてオバフェン化したのだが、安直にブリスターを投入するのではなく、鉄板をたたき出してホイールアーチを美しく見せるフェンダーメイクを選択。

ただし、ホイールサイズに合わせると、オバフェンの突出量が大きくなりすぎることが判明。
純正フォルムを可能な限りキープすべく、フェンダー周辺のボディから徐々に膨らみを持たせるブリスター形状との合わせ技を導入している。

エアロ加工においても純正テイストを残すのがテーマ。
レガンスのエアロを選び、フロントはバンパーラインを強調するため、ダクトやフォグを下方向へ移設&形状の変更を実施。
4連フォグにノア/ヴォク用パーツから流用した横ピラーを追加するなど、加工部分も見どころだ。

リアはレガンスのバンパーのサイド側に回り込む部分の上部をカットし、ボディ下部にある純正独特の凹みを見せるのが狙い。
ブリスターで膨らんだボディやオーバーフェンダーと融合も特筆モノだ。

足回りにはエアサスを導入し、他車流用でDIY取り付けした力作!
専用のブラケットをワンオフするなど“落ちるエアサス”によるスタンスもお見事だ。

ネオクラ1BOXの素材を生かした唯一無二のスタイルが完成した。



>>内装は最上級グレードのスーパーカスタムリミテッドらしくゴージャス。「内装はそのままでも高級感あるクルマが欲しかった」という狙いにピッタリ。天井にはDIYでチンチラ張りを施し、’80年代テイストを車内にも取り入れている。ちなみにボディカラーは純正ツートン。


>>フロント、サイド、リアのいずれにもレガンスの100系用エアロを装着。オーバーフェンダーと各エアロの繋ぎ目をそろえるべく、フェンダーの出幅に合わせてエアロを膨らませプレスラインも新設。さらに泥よけのようにボトム部分も膨らませてあるのだが、この処理は欧州車などを参考にしつつ、オバフェンスタイルをより強調するデザインとして取り入れている。


>>サイドビューで特筆すべきはワンオフのサイド出しマフラー。’80年代をトリビュートしたネオクラテイストを100系のフォルムにインストールする。


>>最大の見どころは、鉄板をたたき出して作ったオーバーフェンダーの造形。’80年代の旧車カスタムのフェンダーを意識したデザインで、前後左右のエアロとの繋ぎ目も見事な仕上がり。ホイールは当時物のSSRメッシュ15インチで、フロント:9J OUT21、リア:10.5J OUT34のマイナスオフセットの極太リムをセットする。


>>本来、ボディサイドまでラウンドするボリューミーなデザインのレガンスのリアバンパーのサイド側に回り込む部分を大きく加工。エアロ下部のみを使用し、100系純正ボディの下方向に向かって絞られるフォルムをあえて見せることで純正ラインを残す。


>>オーバーフェンダーを小ぶりに見せる狙いで、フェンダー上部をブリスター化。純正モールを残す処理も見どころだ。純正モールをカットしてオバフェン、ブリスターに影響しない部分まで逃がしているのだが、モールによる横ラインでボディの長さを強調するのが狙いだ。


>>フロントエアロはレガンスの100系用で、ダクトやフォグを下方に移設。さらに左右幅を狭くしてフォググリル(4連フォグ投入)を拡大するなど、バランスも変えてある。足回りはエアサスでのローダウンとなるが、専用エアサスなんてものはないため、他車種用のパーツを加工し、DIYで装着。取り付け位置やブラケットも作り直してここまでシャコタン化している。


『カスタムCAR』2020年2月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:ハイエース・ワゴン スーパーカスタムリミテッド/1999年型
SOURCE:明優車体、可児自動車、マルス自工

PHOTO/伊勢馬場建次 TEXT/土田康弘

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