【5月14日はお台場へ! MOONEYES Street Car Nationals®】SCNが掲げる“USA的カスタム”を考察

今年（2023年）で35回目の開催を迎える『ストリートカーナショナルズ（SCN）』。SCNは日本最古にして最大級のアメリカンスタイルのカスタムカーショーであり、毎回1000台（!）を超えるカスタムカーがお台場青海パーキングエリアの特設会場を埋め尽くす。その光景はまさに圧巻だ。



イベント名に“ストリートカー”と銘打っているようにSCNの会場に集うクルマは自走でやってくるライトなカスタムカーも多く、身近に感じる（すなわち初心者でもカスタムの参考になる）クルマが多いのも特徴だ。だからといって、SCNは“何でもアリ”のショーではない。
主催者であるムーンアイズが定めたエントリー規定には“VW、ミニトラック、USA車、新旧国産車、カスタマイズドカーなど。またUSA的カスタムの施されたクルマ”と記されている。
同時に、“族車仕様、バニング、痛車、うるさいマフラー付きのクルマ等主催者とカスタムの方向性・主旨が合わないクルマは対象外”という表記もされており明確なNG要素も規定されている。

35年前にSCNが始まった頃は、「カスタム」は「改造」とは意味が異なり、カスタム＝アメリカという共通認識を参加者も共有できたが、いまや「カスタム」という言葉の解釈を広義で捉えると何でもアリになってしまうため、主催者としては“USA的カスタムが施されたクルマ”と明文化しているワケだ。



そこで今回はあらためてこの“USA的カスタム”という点に着目。SCNには前述した明確なNG規定が設定されているが、その一方で“USA的カスタム”という言葉が網羅する範囲もまた広い。何なら最近はアメリカでJDMカルチャーが盛り上がっているので、彼の地で族車や痛車も増えており、それらを逆輸入することで“USA的”と解釈することもできてしまう。では“USA的カスタム”というカテゴリーは何を指すのか。その解釈の指針となるのが、過去のSCNのアワードカーだ。主催者であるムーンアイズからの贈呈だけでなく、ここ数年は各社のカスタム系マガジンからもアワードが用意されており、SCNアワードカーは幅広いジャンルのクルマがそろいつつも“USA的”というSCNの全体テーマは外していないのだ。



アワードカーを眺めていてわかるのは、“USA”そのものである必要はなく、“ＵＳＡ的”でいいというその塩梅だ。「アメリカにいそう」という雰囲気はもちろん、例え北米輸出されていない車種でも、そのクルマの方向性やカスタム手法が“USA的”であれば充分にエントリー可能で、アワード獲得も可能。

>>過去のSCNのアワードカーってどんなクルマ? SCNの楽しみも深掘り!

ムーンアイズ代表の菅沼氏が35年前にSCNを始めようと思ったのは、当時の日本にはまだUSA的カスタムを主軸としたイベントがなかったので、自分たちが主催するしかないと決意したのがきっかけだった。まだ日本では改造車への風当たりが強い時代に、アメリカ留学経験のあった管沼氏が「日本でポモナスワップミートのようなイベントをやりたい」と決意し、35年間続けてきたのがSCNなのだ。ムーンアイズがアメリカの会社を母体としているからというだけでなく、「アメリカのようなイベントを日本で開催したい」という熱意が根底にあるからこそ、SCNは“USA的”というキーワードがとても大事というわけだ。

たとえアメリカに行ったことがなくても、日本専売の軽自動車がベースでも、カスタムするときに“USA的”な目線が入っている。そんなクルマが沢山集まるのが、SCNという場所なのだ。

【イベント情報】
35th Anniversary MOONEYES Street Car Nationals®
日時:2023年5月14日
9:00am ～ 3:00pm 雨天決行
場所 :お台場青海駐車場(東京)
内容 : カーショー & スワップミート
入場料: 1,500円(税込) / 1名 (小学生以下 FREE)
【雨天決行 / RAIN OR SHINE】
※入場チケットはイベント当日券のみで会場入り口にて購入。
※カーショーエントリーは終了済み

【クルマのお越しの際の駐車場】はリンク先をご確認を。
なお、会場目の前にゆりかもめ線「東京国際クルーズターミナル駅（旧船の科学館駅）」や、徒歩10分ほどの距離にもりんかい線｢東京テレポート駅｣があるので、徒歩でのアクセスも便利。
会場周辺の道路は混雑が予想されるため、公共交通機関を使用した来場をオススメだ。

最後に!!!
【イベント主催者からのお願い※ぜひ熟読を!】

それでは、5月14日はお台場へ!
GO! with MQQN!!