アートトラック 親子2代で仕上げたギンギンに飾って走る日野レンジャーSD(1984年11月号)

バンパーの上下にギッシリと並べられたマーカーランプのマウント方法にも独創性が満ちあふれている。



「400万円かけた街道の美学」という見出しが踊った日野レンジャーSD。プロテクターやシートキャリアを筆頭に独創的なアートセンスを違和感なくまとめ上げている。

「3年前ぐらいからコツコツ飾ってきた。シートキャリアだけで50万円位かな。 細かい数字は忘れたけど、総額で400万円近くかかってる。子どものころから親父がトラックをギンギンに飾るのを見て育ってきたから、オレも自然にやりだした。2代目なわけだね、今、オレの子どももトラックのオモチャが大好きだから、3代目が育つのも遠くはないよ」。


シートキャリアにはロケットを装備し、アグレッシブなイメージを演出。

フロントはオールステンレス、ランプ類180個、アンドンは26個。

「全国めぐり」「夜空に輝く乙女座の星」など、ロマンチックなネーミングが決まっている。

現在3台ほどあるとか。


リアアオリにウロコステンレスを張ったリアパートは全体的にスッキリとしたイメージ。プロテク裏のアンドン文句もキマっている。

特徴的なのはバンパーの上部、下部にズラリと並べたマーカーランプ類だ。それとサイドバンパーにも“街道美学”の4文字がくっきりと浮かぶ。

後輪の泥除けは全面ウロコステンレスで、「長州」の文字を飾りつけている。なかなか細部まで凝った飾りつけだ。内装は伊藤さんが自分で行ったとか、10万円程ですませた。


現在あまり見かけない生地で覆われた内装はまさに男の城。当時の記事にて内装の製作費に触れた記述は10万円と100万円の2か所。どちらにしてもすごいことには変わりないが、それでもどちらなのか気になるなあ。

文:編集部 カミオン1984年11月号をもとに再構成

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