アートトラック デコチャリを卒業した兄弟が創ったハンドメイドキャンター!(1984年10月号)

ヒサシを付けたヘッドライトとグリルには角マーカーをセットし独創性をアップ。


キャブ回りはウロコステンレス製のパーツ類でそろえ、センス良くキメている。

「トラック野郎のファンで、昔から写真を集めたり、チャリンコに飾ったりしていたんだ。だから18歳になるのが待ち遠しくて、免許を取ったら即キャンターを買って飾りはじめました」。

そんな兄に影響されて、弟も大のトラックマニアに。だからこのキャンターは兄弟2人の共同作業で飾られている。

ボディカラーを塗り替えて、バンパー、シートキャリアなどを順次取り付けていった。サイドプロテクターはアルミを使用。これといったオリジナルなものはないが、そこは予算の関係。クルマの購入で飾るお金が不足気味。そこで予算を安くあげるため、マフラーなどを手作りにした。


武骨なデザインを持つマフラーはオリジナルもの。どんなサウンドが鳴るのだろう?

「内装なども自分で取り付けや張り替えのできるものはやりました。 安くあげるためには、ある程度、自分でやるしかないです。専門家に任せなければならないもの以外は、これからも手作りで創っていきたい」。


真紅のモケット生地が張られた室内。シャンデリア、運転席に向けられた機器類などに、創意工夫が見受けられる。

若い2人だが、より素晴らしいアートトラック作りに向け熱く燃えている。今後、シートキャリアをより高くしてアンドンをズラリ並べる予定とか。

「キャンターを飾り終えたら、次は大型で決めます」。

——今も昔もハンドメイドは有効な手段。自分の手で飾ることで愛着は湧いてくるし、アートトラックへの造詣も深くなってくる。好きこそ物の上手なれ。彼らがどんなアートトラックライフを歩んだのか、とても気になるところだ。

文:編集部 カミオン1984年10月号をもとに再構成

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