前作の主人公、涼子が選んだのはAZ-1|漫画「クロスオーバーレブ!」を支える名車達 オートザム AZ-1 Vol.1

       
参加していた「ラリースト育成プロジェクト」が消滅し、約10年ぶりに日本へ戻ってきた涼子。

帰国後は再び峠を走るつもりだったが、なんと肝心のミスター(AW11)が行方不明。

じつは先に帰国していた赤岡が弾丸に、涼子の実家からミスターを持ってくるよう指示し、その後ミスターもろとも消息を絶ってしまったのだ。

そして愛車を失った涼子は、ミスター失跡の罰として祖父の経営していた中古車店を継いだ弾丸から代車を借りることに。

そこで数あるクルマの中から選んだのがAZ-1で、ミスターと同じミッドシップでひと回り小さい弟分的な存在ということから、「ジュニア」と命名した。

関連記事:究極のハンドリングマシンAZ-1! AW11に代わる涼子の愛車|漫画「クロスオーバーレブ!」を支える名車達 オートザム AZ-1 Vol.2

 こうして涼子の新しい相棒がジュニアになったわけだが、「クロスオーバーレブ!」の連載からまだ半年ほどしかたっていないため、バトルのシーンはまだない。

ただし走り屋を狙う、エス狩りの「テイルリーパー」との対決が間もなく始まりそうな気配なので、成長した涼子とジュニアの走りを近々見ることができるだろう。



 さて、ここでAZ-1について触れておこう。

AZ-1は「AZ550」の名で1989年の東京モーターショーに参考出品され、92年4月に市販。

軽自動車としてはホンダビートに次ぐミッドシップレイアウトを採用し、軽初のガルウイングドアを装備下した車両だった。




シートは一体成形のフルバケットタイプ。

ブルーのボディ色の場合は本来ブラック/ブルーの2トーンだが、取材車両はオレンジのジャージ地のシートカバーを装着している。

ちなみに運転席は前後スライド可能だが、助手席は固定式だ。




アルトワークスやカプチーノと同じF6A型は、当時の軽自動車の中では最強とうたわれたユニット。

取材車両はタワーバーを装着している。





エグい角度でレイアウトされているマフラーは、バイク用のチタンサイレンサーを流用したもの。

見た目同様、サウンドは勇ましい。





天井のガラス部分に装着し、直射日光を遮断するトップサンシェード。

当時のオプション品で、「AZ-1」のロゴが入る。




ハチマルヒーロー 2019年 11月号 vol.56(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : Kazuhisa Masuda/益田和久

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