レビン父娘 TE27×AE86「いつかは父のレビンも乗りたい」父と娘のカローラレビン

世代を超えてカローラレビンに乗る父と娘

       

そんな娘さんの意識が変わったのは免許取得可能年齢に達してからのこと。
高校を卒業するタイミングで免許を取ろうとしていた娘さんに対し、普段とは違う強い口調でAT限定ではなくMT免許を取得しろと言ったお父さん。もちろんこれは将来的に自分のクルマを譲りたいがための伏線。
それを娘さんは素直に応じたという。その頃には「頭文字D」の主人公 拓海のクルマと自宅にあるレビンが同型車であることも分かっていて、興味がわいていたことも確かだが、父の思惑を理解していたゆえのことだった。

純正クオーターシェードが装着。

AE86カローラレビンはお父さんが1993年に購入した87年式の最終モデル。当時、すでに次の世代のAE92ですら販売終了していたが、黒とシルバーのハイソニックトーニングのAE86レビンが欲しかったことから中古で手に入れ、今も2桁ナンバーを継続させている希少な車両。

購入当時は奥さまの買物車両として使用されており、お父さんだけでなく奥さまも愛着あるクルマ。それゆえ、買物が最新型の軽自動車に変わり、使用用途がなくなった現在でもこのクルマを処分する話は一切出なかったという。お父さんの所有車両の中でもAE86レビンは家族が揃って大事にしてきたクルマだったのである。

【画像14枚】1972年に登場した初代カローラレビンであるTE27。1983年に登場したカローラレビンとして4代目にあたるAE86。そんな2台のレビンを父娘で乗る、旧車乗りのお父さんなら夢のような親子

そんな経緯もあり、娘さんが免許取得後は自然とこのAE86レビンに乗るようになり、実質的に所有者が代替わりしようとしていた。

それを一番喜んだのはもちろんお父さん。その喜びは行動へとつながり、ちょっとヤレていたAE86レビンをオールペイント。美しく仕上がった状態で娘さんへと引き渡したのだ。

オールペイントしたばかりというボディはさすがにキレイ。実はボンネットやルーフなどにヤレのあった車両だったのだが、まるで別のクルマのように仕上がった。スポーツパッケージ付き車両だ。
>>AE86 カローラレビン 3ドア 1600GT-APEX
オールペイントしたばかりというボディはさすがにキレイ。実はボンネットやルーフなどにヤレのあった車両だったのだが、まるで別のクルマのように仕上がった。スポーツパッケージ付き車両だ。

TEXT:HACHIMARU HERO/編集部 PHOTO:RYOTA SATO/佐藤亮太

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