2人のFFライトウエイトスポーツ【4】メカドックの名をさらに世にしらしめたその走り|1983年式 ホンダ バラードスポーツ CR-X 1.5i

1.5iのサンルーフ車に装備されるカラード液晶デジタルメーター。タコメーターはエンジントルク曲線のイメージをビジュアルで表現している

【1983年式 ホンダ バラードスポーツ CR-X 1.5i Vol.4】

【画像16枚】軽量ミッドシップの利点を生かし、ハイパワー車に真っ向勝負をいどんでいくのだ

さて、フィアットX1/9やトヨタMR2が、FFのシャシーを前後反転させて開発されたミッドシップということは、多くの読者がご存じのことだろう。ゼロヨンGPで登場したCR-Xミッドもそれらと同じ手法でチューニングされ、ミッドシップの高いトラクションを生かしてライバルたちを撃沈。

メカドックの名をさらに知らしめたのだ。

特定の車種を好きになるきっかけは人それぞれ。CR-Xのオーナーは、子供の頃に作ったタミヤのプラモデルの影響を受け、CR-X好きになった。また、コンパクトで低く、スポーツカーならではのルックスも要因。さらに「クルマっぽくないCMもすごく印象に残っているんです。今改めて考えると、すごく斬新でしたよね」と、当時のCMについて話す。


>>独特な形状のトライアングルメーターバイザーが特徴のインパネ。ダッシュボード上には、マイコンによって平均燃費や平均速度を表示するエレクトロニックナビゲーターが配置されている。


>>トランスミッションは、5速MTのほかに3速ATも設定されていた。

バラードスポーツCR-X 1.5i(AF)

全長×全幅×全高(㎜) 3675×1625×1290
ホイールベース(㎜)  2200
トレッド前/後(㎜) 1400/1415
車両重量(㎏)  825
エンジン型式  EW型
エンジン種類 直列4気筒SOHC
総排気量(cc) 1488
ボア×ストローク(㎜) 74.0×86.5
圧縮比8.7:1
最高出力(ps/rpm) 110/5800
最大トルク(㎏-m/rpm) 13.8/4500
変速比 1速2.380/2速1.560/3速0.911
後退1.954
最終減速比 3.588
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット/トレーリングリンク
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/リーディングトレーリング
タイヤ 175/70R13(前後とも)
発売当時価格 143.0万円

すべての画像を見る

【5】へ続く

初出:ハチマルヒーロー vol.044 2017年11月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1983年式 ホンダ バラードスポーツ CR-X(全5記事)

TEXT:HIDEO KOBAYASHI/小林秀雄 PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) COOPERATION : MIZUKAMI AUTO/水上自動車工業

RECOMMENDED

RELATED

RANKING