「よろしくメカドック」をおさらい【4】ナベさんは風見のあこがれ的存在。那智は東日本サーキット編でチームメイトに

Ⓒ次原隆二/NSP 1982

【「よろしくメカドック」をおさらい Vol.4】

【画像17枚】クルマ漫画を代表する名作のひとつ「よろしくメカドック」の世界をおさらい

そして、風見とレースで火花を散らすのは、レーシング・ワタナベの渡辺俊光こと「ナベさん」、チャンプの那智渡、夢幻の兵藤千里。

ナベさんは風見のあこがれ的存在。那智は東日本サーキット編でチームメイトになるが、風見の永遠のライバルだ。そして兵藤はゼロヨン編以降、ストーリーに大きく関係してくる重要人物。このほかにも東城、露崎、五十嵐も風見に大きく関係するほか、脇役キャラも個性的だった。

また、原作ではメカニズムやチューニング、車両の解説も描かれていて、これがクルマを知る大きな知識になった。その点でもメカドックは偉大な作品だ。ほら、懐かしくて改めて読みたくなってきたでしょ。

東日本サーキット編

夢幻が計画した富士スピードウェイ、鈴鹿、筑波の3つのサーキットとそれを結ぶ公道を使用したレース。主要チームはメカドックのほか、シルエット軍団プロトレーシング、そして最大のライバルとなる夢幻。夢幻はセラミックエンジンとコンピューターで設計したオリジナルマシンを武器に参戦。ドライバーは兵藤のほか、弱冠16歳の天才ドライバー五十嵐充、そしてゼロヨン大会で引退を表明したナベさん。ナベさんは引退を撤回して「ある決意」を胸に、エントリーしたのだった。


夢幻のコンピューター設計マシンの発案者でもある五十嵐充。この後の三戸コンツェルン編ではナベさんの後継者として登場。Ⓒ次原隆二/NSP 1982

【3】から続く

初出:ノスタルジックスピード vol.024 2020年4月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

「よろしくメカドック」をおさらい(全4記事)

TEXT:HIDEO KOBAYASHI/小林秀雄 PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) COOPERATION : MIZUKAMI AUTO/水上自動車工業

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