開発コードナンバーRX87のクーペ【3】レザートップ付きルーチェロータリークーペがプロショップの手で見事にレストア|1971年式 マツダ ルーチェロータリークーペ

右から200km/hスケールのスピードメーター、8000rpmのタコメーター、左は時計、水温、電流、燃料系が配されたコンビネーションメーターが並ぶ

【2】から続く

1967年の「第14回東京モーターショー」、1968年の「第15回東京モーターショー」にもプロトタイプ「RX87」として出展された後、1969年に発売されたルーチェロータリークーペ。
今回撮影したクルマはレザートップを備えたスーパーデラックス。マツダロータリー車の東の雄というべき群馬県前橋市の「ガレージスターフィールド」が徹底してレストアした個体だ。

【画像17枚】スーパーデラックスの純正と限りなく近い生地で張り替えられたシート。

「これだけキレイな状態のルーチェロータリークーペはなかなか存在していないと思います。とくにフロントのマツダエンブレムの輝きはスターフィールドさんのこだわりを感じさせる部分です」とオーナー。
オーナーは約20年にわたりコスモスポーツを所有するマツダロータリーファン。
長年探していたこのクルマをついに手に入れてホクホクかと思いきや「忙しくてなかなか乗ることができない」と恨み節。
しかし、専用のガレージも用意し、所有したことの喜びにひたっているところだという。
この静かで力強いエンジンの魅力を十分に味わってほしいと願っている。


>>センターコンソール部には、オプションのエアコンディショナーの吹き出し口がある。カーステレオは当時モノから最新のものへと変更。



>>スーパーデラックスの純正と限りなく近い生地で張り替えられたシート。リアシートも同じ生地を使って張り替えられた。

主要諸元 SPECIFICATIONS
1971年式 マツダ ルーチェロータリークーペ(M13P)

全長 4585mm
全幅 1635mm
全高 1385mm
ホイールベース 2580mm
トレッド前/後 1330/1325mm
最低地上高 185mm
室内長 1605mm
室内幅 1355mm
室内高 1095mm
車両重量 1255㎏
乗車定員 5名
最高速度 190㎞/h
登坂能力 29°16′
最小回転半径 5.3m
エンジン型式 13A型
エンジン種類 2ローター・ロータリー
総排気量 655㏄×2
圧縮比 9.1:1
最高出力 126ps/6000rpm
最大トルク 17.5㎏-m/3500rpm
変速比1速 3.727/2速2.176/3速1.391/4速1.037/後退3.727
最終減速比 3.900
燃料タンク容量 65ℓ
ステアリング形式 ラック&ピニオン
サスペンション 前ダブルウイッシュボーン・トーションラバー/後セミトレーリングアーム(コイルスプリング)
ブレーキ 前ディスク/後リーディング&トレーリング
タイヤ 前後とも165HR15
発売当時価格 175万円

【1】【2】から続く

1971年式 マツダ ルーチェロータリークーペ(全3記事)
初出:ノスタルジックヒーロー 2020年4月号 Vol.198

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
関連記事:マツダの100年

photo:Nobutaka Koremoto/是本信高 cooperation : ガレージスターフィールド

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