【3】フェアレディZやMR2。2シーター&Tバールーフを組み合わせたスポーツカー仕様の4駆|1997年式 スズキ X-90

オープン、ガラスルーフ、シェード装着と、3つの使い方が可能なTバールーフは、X-90の魅力のひとつ。また、脱着は簡単に行えるので、オープンエアが気軽に楽しめる

【1997年式 スズキ X-90 vol.3】

最低地上高を4WD車としては低めの160mmに設定することで、オンロードでのハンドリングと安定感を実現。ちなみに、搭載されるオールアルミ製1.6L直列4気筒のG16A型もエスクード譲りとなっている。

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そして極めつけが、2シーター&Tバールーフという部分。この2つを組み合わせたのは、これまでの国産車ではフェアレディZやMR2、カプチーノくらい。このラインナップを聞けば、X‐90は完全にスポーツカーの仲間入りだ。
【画像18枚】Tバールーフの取り外しは、ピラー部分にあるボタンを押しながらレバーを操作するだけ。太陽光を遮るサンシェードも付属する。エンジンは、初代エスクードにも搭載されていた1.6ℓ直列4気筒SOHCのG16A型。最高出力は100psだが必要にして十分なパワーで、力強さと軽快なフィーリングを併せ持つ。また、オールアルミ製のため、軽量かつ静粛性にも優れている


>>大径のスピードとタコの両側に、小型の水温計と燃料計が備わるシンプルなメーター。視認性を重視したデザインだ


>>エアコンのコントロールパネルとノブは、劣化していたため新品に交換。オーディオは純正ではないが、当時っぽいデザインの社外品を装着している。ちなみに、エアコンは標準装備だがオーディオレスだった。

主要諸元 Specifications
1997年式 スズキ X-90

●全長×全幅×全高(mm) 3710×1695×1550
●ホイールベース(mm)  2200
●トレッド前/後(mm) 1425/1430
●車両重量(kg) 1100
●エンジン型式 G16A型
●エンジン種類 直列4気筒SOHC
●総排気量(cc) 1590
●ボア×ストローク(mm) 75.0×90.0
●圧縮比9.5:1
●最高出力(ps/rpm) 100/6000
●最大トルク(kg-m/rpm) 14.0/4500
●変速比 1速2.826/2速1.493/3速1.000/
4速0.730/後退2.703
●最終減速比 4.625
●ステアリング ボールナット
●サスペンション前/後 ストラット/トレーリングリンク
●ブレーキ前/後 ディスク/リーディングトレーリング
●タイヤ 195/65R15(前後とも)
●発売当時価格 149.8万円

【4】へ続く

初出:ハチマルヒーロー2017年1月号 vol.39
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1997年式 スズキ X-90(全5記事)

TEXT : Rino Creative/リノクリエイティブ  PHOTO:AKIO HIRANO/平野 陽

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