ハイソカーブームの先頭を走った3兄弟。人気を呼んだクレスタの独自のスペック|1988年式 トヨタ クレスタ スーパールーセント ツインカム24【2】

見た目も華やかなルーズクッションボタン引きファブリックシートは、スーパールーセント・ツインカム24専用。運転席パワーシートの設定もあり

【1】から続く

マークⅡ、チェイサー、スーパールーセントと似たようなクルマが発売される中で、スーパールーセントの設定は「新感覚の高級パーソナルセダン」であった。その設定通り、他の2代とは違い、落ち着いた風格を漂わせていた。

【我が名はGX71 / トヨタ クレスタ スーパールーセント ツインカム24 vol.2】

 エンジンも同様。2L直列6気筒DOHCの1G-G型を筆頭に、2L SOHCの1G‐EU型、同ターボのM‐TEU型のほか、1.8L直列4気筒SOHCや2.4L直列4気筒ディーゼルなどを搭載。さらに、デビュー翌年には2Lツインターボの1G‐GT型を追加。従来からのラグジュアリーグレード「スーパールーセント」に加え、4ドアらしからぬ走りを披露するスポーティーグレード「GTツインターボ」がラインナップされた。

 そして86年のマイナーチェンジでは、ヘッドライトが角形4灯式から異形4灯式に変更され、バンパーにフォグランプを内蔵。合わせてテールランプにも小変更が加えられた。また、機関系では1G‐EU型が改良され、燃費や静粛性の向上とともに、中低速トルクも増大した。

 このように独自のキャラクターを貫きながら進化したクレスタは、マークⅡ/チェイサーとともに大ヒットを記録し、ハイソカーブームの先頭を突っ走っていったのである。

【画像16枚】オートエアピュリファイヤーのフィルターは、トランクを開けて本体下から交換可能。ルームランプの隣にあるのが、空気の汚れを感知し、空気清浄機が自動で作動するオートエアピュリファイヤーのセンサー



>>インパネ形状はチェイサーと共通。内装色はボディカラーによって異なり、このダークブラウンのほか、マルーンとダークブルーがあった。



>>オプションで設定されていた15インチのアルミホイール。GTツインターボ純正と同じものだが、装着されるタイヤは異なっていた。


クレスタ スーパールーセント ツインカム24(GX71)

全長×全幅×全高(mm) 4690×1690×1385
ホイールベース(mm) 2660
トレッド前/後(mm) 1425/1440
車両重量(kg) 1310
エンジン型式 1G-GEU型
エンジン種類 直列6気筒DOHC
総排気量(cc) 1988
ボア×ストローク(mm) 75.0×75.0
圧縮比 9.1:1
最高出力(ps/rpm) 140/6200
最大トルク(kg-m/rpm) 17.6/4000
変速比 1速2.804/2速1.531/3速1.000/4速0.735/後退2.393
最終減速比 4.778
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 195/70R14(前後とも)
発売当時価格 258.5万円


【3】へ続く

初出:ハチマルヒーロー 2017年3月号 Vol.40
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1988年式 クレスタ スーパールーセント ツインカム24(全3記事)

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photo : Ryota-RAW SHIMIZU/清水良太郎 /text:Rino Creative/リノクリエイティブ

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