A・Bタイプがあるの知ってますか? GX71マークⅡ「リミテッド」専用装備やカラーリングを比較紹介|1988年式トヨタ マークⅡ ハードトップ グランデ リミテッド Aタイプ&Bタイプ【2】

Aタイプのベージュ内装。フロント/リアともにシートの背もたれ部分には「Limited」の文字が刺しゅうされる

【1】から続く

1980年代を象徴するクルマと言えば、言わずもがなGX71マークⅡである。販売台数は年間の平均で約23万台と,大衆の人気を博していた。その人気の理由は、ホワイトカラーとハイソカー(高級感のあるクルマ)のブームであった。

【我が名はGX71 トヨタ マークⅡ ハードトップ グランデ リミテッド Aタイプ&Bタイプ vol.2】

 そんな71マークⅡのなかで一目置かれている存在がある。それが豪華な専用装備やカラーリングが特徴の特別仕様車のリミテッドだ。71マークⅡが発売された1984年から1988年までの4年間で、リミテッドは前期が1回、後期が2回の計3回リリースされた。1回目の前期はツインカム24ベースのみで、2回目は1987年5月に台数限定で発売。その詳細は本誌(ハチマルヒーロー)29号(Noswebでは元記事へのリンクあり)で特集している。

 そして3回目のリミテッドが今回の撮影車両で、87年9月に発売。モデル末期まで販売されていたようだ。他のリミテッド同様グランデがベースで、1G‐GEU型のグランデ・ツインカム24リミテッドと、シングルカムの1G‐EU型を搭載するグランデ・リミテッドを設定した。加えて、グランデ・リミテッドにはカラー違いでAタイプとBタイプを用意していたのが2回目のリミテッドとの大きな違いとなる。

 最後のリミテッドも豪華な装備と特別カラーが特徴で、ツインカム24リミテッドはホワイトパールマイカのボディにダークベージュのアクセントカラーを採用。内装色はベージュだ。一方、グランデ・リミテッドはスーパーホワイトⅡのボディカラーに、Aタイプはゴールド、Bタイプはシルバーを随所に配色。インテリアカラーはAタイプがベージュ、Bタイプがブルーとなる。ただし、資料がないので詳細は不明だが、Aタイプにはホワイトパールマイカのボディカラーが存在。それが今回の撮影車両だ。また、専用装備の内容は写真とともに解説するのでここでは詳細を省くが、カタログモデルにはないカラーと豪華装備、希少性の高さで、いまだにリミテッドの人気は高い。

【画像24枚】グランデ・リミテッドはAタイプ/Bタイプともに、上級のグランデ・ツインカム24に標準装備されるハイファイスピーカーシステム+カセットオーディオを特別装備。スピーカーはパイオニア製で山型となるのが特徴



>>カタログモデルのシングルカムのグランデではオプションとなるエレクトロニック・ディスプレイメーターを特別装備。デジパネは80年代を象徴するアイテムのひとつ。この個体はすべての計器がキレイに表示されていた。




>>ボタン付きファブリックシート。ソファのようなデザインと掛け心地は、この年代ならでは。


マークⅡ ハードトップ グランデ リミテッド Aタイプ(GX71)

全長×全幅×全高(mm) 4690×1690×1385
ホイールベース(mm) 2660
トレッド前/後(mm) 1425/1440
車両重量(kg) 1280
エンジン型式 1G-EU型
エンジン種類 直列6気筒SOHC
総排気量(cc) 1988
ボア×ストローク(mm) 75.0×75.0
圧縮比 9.2:1
最高出力(ps/rpm) 130/5400
最大トルク(kg-m/rpm) 17.5/4400
変速比 1速2.450/2速1.450/3速1.000/4速0.688/後退2.222
最終減速比 4.100
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 205/60R15(前後とも)
発売当時価格 270.0万円


【3】へ続く

初出:ハチマルヒーロー 2017年3月号 Vol.40
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

トヨタ マークⅡ ハードトップ グランデ リミテッド Aタイプ&Bタイプ(全3記事)

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photo : MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) /text:Rino Creative/リノクリエイティブ

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