飯田章のMS51クラウンHT再生Proj.【2-2】探すこと4ヶ月。ようやくパーツが手に入った。しかし思わぬトラブルも!?|1970年式 トヨタ クラウン HT(MS51)

ル1発でエンジンがかかり、うれしそうにアクセルをあおる飯田さん。「けっこういい音してるけど!?」という感想。実は、リアのマフラーが修復中で、サイレンサーが1個ないために排気音が大きかったようだ。

       
前回、いったんエンジンの始動を行ったが、その際、冷却系からの水漏れがあった。そこで、原因究明のために冷却系をチェック。すると、ウオーターポンプ、ラジエーター、ヒーターなどから水漏れがあり、修復がスタート!

【飯田章のMS51クラウン再生プロジェクト 2-2 1970年式 トヨタ クラウン HT(MS51) 】

スペアのウオーターポンプを探すこと4カ月。ようやくウオーターポンプが入手でき、エンジンに装着。ヒーターのオーバーホールは完了していたため、あとはラジエーターの修理が完成すれば、修復途中ながら、いちおう自走も可能な状態になる予定だった。

ところが、飯田さんのスケジュールの都合で、ラジエーターの修理が滞ってしまい、締め切りに間に合わない状況に。そこで、エンジンのチェックのために、ラジエーターなしの状態で冷却水を回し、サーモスタットが開かない程度なら回せるようにしてもらった。

その結果、エンジンに問題はなく、アイドリングも快調。もう少し内装をクリーンナップした後、いよいよボディの板金に取りかかる予定だ。塗装の下がどうなっているか、やや心配!?

【画像24枚】長らく探していたウォータポンプをようやく入手!  オーバーホールが困難なほど固着していたウオーターポンプ。分解しようとしたところ、案の定、鋳物のケースが割れてしまった


>>入手に手間どったウオーターポンプを装着した状態。ホース、ベルト類も新品に交換している。本来は、ウオーターポンプの前にファンが装着されるため、カップリングが組み込まれている。


>>クーラント漏れが見つかったラジエーターは、修理に出す予定で取り外されていたが、飯田さんの都合が合わず、これから修理に出す予定になった。何やらひと筋縄ではいかないような構造になっているようで、対策が必要!?


>>修復前のウオッシャータンク回り。汚れてはいるが、年式を考えればキレイなほう。ただし、配線やカプラーの劣化が心配な状態だった。


>>トップシークレットに入庫した当初の足回りの状態は、うっすらとサビが浮いていた。


飯田 章(いいだ あきら)

1989年7月9日に開催された富士フレッシュマンレースに19歳(大学生)でデビューし、3位を獲得。その後、N1、ルマン24時間、国際F3000、GT500などのドライバーを経て、現在はGT300「LMコルサ」のチーム監督を務める。趣味のクルマ&バイクを多数所有している。




トップシークレット

GT-Rをメインに、最高速チューニングでは世界中にその名をとどろかせる「トップシークレット」。R32GT-RのボディにR35のエンジンやメカニズム、内装を移植するなど、技術力とセンスは業界内でもトップクラス!


【1】から続く


初出:ノスタルジックヒーロー2018年8月号 Vol.188
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

飯田章のMS51クラウンハードトップ再生プロジェクト#02

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photo: Takashi Akamatsu/赤松 孝 Cooperation; Top Secret/トップシークレット

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