飯田章のMS51クラウンHT再生Proj.【2-1】冷却系の水漏れが発覚!パーツ探しにも一苦労|1970年式 トヨタ クラウン HT(MS51)

前回、いったんエンジンの始動を行ったが、その際、冷却系からの水漏れがあった。そこで、原因究明のために冷却系をチェック。すると、ウオーターポンプ、ラジエーター、ヒーターなどから水漏れがあり、修復がスタート!

       
前回、いったんエンジンの始動を行ったが、その際、冷却系からの水漏れがあった。そこで、原因究明のために冷却系をチェック。すると、ウオーターポンプ、ラジエーター、ヒーターなどから水漏れがあり、修復がスタート!

【飯田章のMS51クラウン再生プロジェクト 2-1 1970年式 トヨタ クラウン HT(MS51) 】

前回からスタートした飯田章さんのMS51クラウンハードトップ再生プロジェクトは、2回目から苦難が始まった。まず、1回目の取材の際にエンジンは難なく始動することができたのだが、冷却系からの水漏れが発覚した。

そこで、ウオーターポンプ、ラジエーター、ホース、ヒーターなどを取り外して修復することになった。

ここで問題になったのが、エンジン冷却系の要となるウオーターポンプの固着だ。インペラーとシャフト、ケースが腐食などで固着しており、分解できないとのこと。

ムリにシャフトを抜こうとすると、ウオーターポンプを壊してしまう場合もあるため、スペアのウオーターポンプを入手することになったのだが、これがなかなか見つからない。また、MS51のウオーターポンプには、ラジエーターファンのカップリングも組み込まれているため、なんとか分解したいところだ。

【画像24枚】連載2回目となった今回から苦難が始まった。修復前のウオッシャータンク回り。汚れてはいるが、年式を考えればキレイなほう。ただし、配線やカプラーの劣化が心配な状態だった



>>水漏れがあったヒーターコアもオーバーホールが完了。スイッチを操作して風が出てくるのを確認している。


>>かなり頑張って内装のクリーンナップが行われたようで、インパネ、カーペット、センターコンソールなどはキレイになっている。メーターパネルはヒーターのオーバーホールの際にバラして裏側まで清掃しているそうだ。


>>クーラント漏れが発生していたラジエーターは、まだ修理が完了していない。そこで、ウオーターアウトレットからウオーターポンプにダイレクトでホースをつなぎ、冷却水を循環させる方式でエンジン始動を行った。


>>とりあえず、ラジエーターなしの状態で、ラジエーターホースを直結にして、エンジンを始動できる状態になっている。インナーフェンダーを取り外すことで、足まわりなどの整備がしやすくなる。クラッチ&ブレーキマスターシリンダーはオーバーホール済み。


【2】へ続く


初出:ノスタルジックヒーロー2018年8月号 Vol.188
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

飯田章のMS51クラウンハードトップ再生プロジェクト#02

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photo: Takashi Akamatsu/赤松 孝 Cooperation; Top Secret/トップシークレット

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