ガゼール【2】インテリアを詳解! 大門軍団の活動を見守る捜査課長・木暮謙三が駆る1台|総力取材!! 西部警察車両

西部警察・木暮謙三捜査課長が駆るガゼール:オープンの処理も美しい。クローズ状態にするには、骨組みをボディホールに差し込み、その後サイドスクリーンやトップを取り付ける。

【1】から続く

【小樽石原裕次郎記念館所蔵車両完全収録 総力取材!! 西部警察車両 ガゼール Vol.2】

ハチマルヒーロー本誌では幾度となく大ヒットテレビドラマ「西部警察」を取り上げてきた。 その際に紹介してきたクルマたちは熱心なファンが作り上げたレプリカ車両だった。それら車両とオーナーの情熱には感服するものがあり、敬意を表してあまりある。今回は満を持してドラマで使用された本物の車両が登場。2016年当時、石原裕次郎記念館の全面協力で取材した車両の数々を細部までお見せしていく。なお、小樽 石原裕次郎記念館は2017年に閉館、石原裕次郎オンライン記念館がオープンしている。


 大門軍団の活動を見守る捜査課長・木暮謙三が駆るガゼール、インテリアに目を向けてみると、グローブボックスには警察無線のモニター&レシーバーがビルトインされており、センターコンソールには自動車電話がセットされるなど、ところどころに特殊車両のテイストが盛り込まれていることが分かる。

 そして、よく見てみると純正よりも車高が低いように感じる。公式にアナウンスされていないので憶測に過ぎないが、サスペンションが交換されている可能性もある。事件に巻き込まれたパートⅠ第75話では、銀行強盗犯がガゼールを逃走に使用し、工事中のトンネルを突破。追跡していたパトカーはルーフが引っかかってクラッシュしてしまう。このときに寺尾聰演じる松田猛が「課長のガゼールは一般車より20cmも車高が低いんです」と言っている。当時のセド/グロやスカイラインの全高は1400mm前後だったため、公称では1320mmだったものの実際にはもっと低かったのかもしれない。

 ちなみに、パートⅠ第1話で初めて登場したときには、ホイールは純正オプションのスポークタイプを装着。その次にクローズアップされたのが第75話だったわけだが、このときにはエンケイ製メッシュホイールに変更されていた。明確な理由は分からないが、こうした変化も実に興味深いものだ。

 マシンXやスーパーZと違い、ガゼールの登場回数は少ない。しかし木暮課長とのコンビは圧倒的な存在感で、他の特殊車両や登場人物に引けを取らない人気を今でも誇っている。

>> 【画像15枚】フルオープンに改造された以外で、オリジナルと異なる部分となるホイールなど。エンケイ製のメッシュタイプで、タイヤサイズは純正と同じ185/70R14が装着されていた



大きなメータークラスターのなかに、各メーターやワーニングランプ、ドライブコンピューターの情報を表示するマルチディスプレイが内蔵されているインパネ。





警察無線はグローブボックス内に収納。この画像ではレシーバーは付いていないが、下側にある3つのツマミの右側に、ソレの差込口がある。





コンソールボックス上には、当時はまだ珍しかった自動車電話が設置されている。劇中とは異なる製品のようだ。



初出:ハチマルヒーロー 2016年 9月号 vol.37
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

木暮課長の愛おしい相棒ガゼール(全2記事)

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【1】から続く

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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