ガゼール【1】オープン仕様に仕立てられた、大門軍団の活動を見守る捜査課長・木暮謙三が駆る1台|総力取材!! 西部警察車両

西部警察・木暮謙三捜査課長が駆るガゼール:実際にラインナップされていてもおかしくないほど、まとまりのあるスタイリング。やや前傾姿勢なのは、サスペンションを交換をした証か!?

       
ハチマルヒーロー本誌では幾度となく大ヒットテレビドラマ「西部警察」を取り上げてきた。 その際に紹介してきたクルマたちは熱心なファンが作り上げたレプリカ車両だった。それら車両とオーナーの情熱には感服するものがあり、敬意を表してあまりある。今回は満を持してドラマで使用された本物の車両が登場。2016年当時、石原裕次郎記念館の全面協力で取材した車両の数々を細部までお見せしていく。なお、小樽 石原裕次郎記念館は2017年に閉館、石原裕次郎オンライン記念館がオープンしている。

【小樽石原裕次郎記念館所蔵車両完全収録 総力取材!! 西部警察車両 ガゼール Vol.1】

 1979年にシルビアの兄弟車として登場したガゼール。欧州車を思わせるスタイリングが魅力の、スポーティーなパーソナルクーペだ。しかし、大門軍団の活動を見守る捜査課長・木暮謙三が駆るガゼールは、オリジナルには実在しないフルオープン仕様。ノーマルの印象とはひと味違う、気品の高さを感じさせる。

 ベースはハードトップの2000XE-Ⅱ。ボディはサイドモールより下をブラックに塗装した2トーンカラーで、ボンネットには車名の由来となったガゼルをモチーフにしたグラフィックデカールが貼られている。そして、オープン化は日産車の架装を請け負う殿内工業が手がけたもので、ルーフ部はソフトトップが採用された。

 とはいえ、フルオープンになった以外はほぼノーマルで、目立った改造は施されていない。ホイールがエンケイ製のメッシュタイプに交換されている程度で、搭載されるZ20E型もノーマルのまま。ただしインテリアに目を向けてみると、グローブボックスには警察無線のモニター&レシーバーがビルトインされており、センターコンソールには自動車電話がセットされるなど、ところどころに特殊車両のテイストが盛り込まれていることが分かる。


>> 【画像15枚】処理も美しいオープン姿など。クローズ状態にするには、骨組みをボディホールに差し込み、その後サイドスクリーンやトップを取り付ける



ボンネットには車名の由来となったガゼルをモチーフにしたデカールが貼られている。これは純正オプションで用意されていたものだ。





ボディサイドに貼られる「GAZELLE」のロゴも純正オプション品。






ツインプラグ方式で優れた燃焼効率を実現したZ20E型。910ブルーバードなどにも搭載され、一時代を築いたZ系エンジンのひとつだ。


【2】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2016年 9月号 vol.37
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

木暮課長の愛おしい相棒ガゼール(全2記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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