最高速度115km/hのパフォーマンス! 配電盤カラーの「異色」フェロー|1968年式 ダイハツ フェロー スーパーデラックス【1】

グリルに貼られたSSのエンブレムはカマロのエンブレムをベースに自作加工。ツインキャブ仕様となるエンジンをさりげなく主張

       
【配電盤カラーの異色フェロー  1968年式 ダイハツ フェロー スーパーデラックス Vol.1】

フレンチクラシカルなスクエアなボディに、角形のヘッドランプ。ジェントルないでだちの初代フェローは、ノーマルで乗る愛好家が多いモデルだ。このクルマも基本はノーマル然。しかし実態は、エンジン、足まわり、内外装にもコダワリがある、普通じゃないカスタムフェロー。異色の360ccを、とくとご覧あれ!



 オーナーのKeiさんが所有するこのフェロー(L37)は、ダイハツ初となる軽自動車。ノスタルジックスピード Vol.017で紹介した、ヘンカタさんのお遊びグルマ、フェローMAXの前モデルで、フェローシリーズの初代モデルにあたる。コロンとした丸いフォルムがほとんどだった当時の軽自動車としては珍しい、上質感のある箱形のスタイリング。

 見ての通り、チューニングやカスタムのベースにされることは滅多にないクルマで、Keiさん自身も「ノーマル然」をコンセプトにしている。元気な360ccにスポットを当てるこのコーナーには、一見不釣り合いに見える。だが実は、KeiさんもチームTomitakuメンバーらしく、ルックスこそおとなしいが、実は隅々までかなりのコダワリようで、相当に気合いが入ったフェローだったりする。

>> 【画像22枚】ソレックスを装着した後期型SSグレードのツインキャブ仕様に載せ替えたエンジンなど。最高速度115km/hのパフォーマンスを得た



>> 初代フェローのロゴはデザインにも品がある感じ。純正同様にリアウインドーのガラス枠がボディと同色で塗られている。






>> 実はこのフェロー、初期、中期、後期のサンコイチ車両。ボディの良かった中期をベースに、内装は質の高い初期を、エンジンはパワーのある後期のSS用を使ぜいたくぶり!

1968年式 ダイハツ フェロー スーパーデラックス

SPECIFICATIONS 諸元
● エクステリア:オールペイント
● エンジン:ZM型(フェロー SS用ツインキャブエンジン)
● 吸排気系:フェローSS純正ソレックスツインキャプ、
ワンオフチャンバー
● 燃料系:S8用電磁ポンプ
● サスペンション:バネ加工
● ブレーキ:ノーマル
● インテリア:初期型ハンドルv
● タイヤ: ヨコハマ
● ホイール:純正ペイント


【2】に続く


初出:ノスタルジックスピード vol.022 2019年11月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1968年式 ダイハツ フェロー スーパーデラックス(全3記事)

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text : ISAO KATSUMORI(ZOO)/勝森勇夫(ズー) photo : RYOTA-RAW SHIMIZU(FOXX BOOKS)/清水良太郎(フォックスブックス)

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