日本初公開の新型ロータリー系パワーユニット! マツダがMX-30 e-SKYACTIV R-EVを国内初披露|オートモビルカウンシル2023

マツダの青山裕大取締役専務執行役員により、ロータリーエンジンの新たな展望が語られた

       
4月14日〜16日まで千葉県の幕張メッセで開催されている「オートモビルカウンシル 2023」において、マツダはロータリーエンジンを発電ユニットとして使用するプラグインハイブリッド(PHEV)車の「MX-30 e-SKYACTIV R-EV(欧州仕様)」を日本初披露した。

【画像9枚】MX-30 e-SKYACTIV R-EV、コスモAP、水素ロータリーエンジン......環境対応の歴史がわかるマツダブースの展示。

マツダの展示テーマは「ロータリーエンジンの可能性の追求と新しい価値への挑戦」。
同社の取締役専務執行役員〔グローバルマーケティング・販売・カスタマーサービス統括〕の青山裕大さんはカンファレンスにおいて「私達マツダは、ロータリーを諦めたくない、やっぱり作り続けたい」点を強調。今回のPHEV車としてのロータリーエンジンの復活には、ロータリーエンジンファンの情熱と、マツダ社内に脈々と流れる「飽くなき挑戦」の精神が大きな理由であることも示された。

必要な出力をコンパクトなユニットで実現できるロータリーエンジンは、実はPHEVに向いたパワーユニットとも言える。
MX-30 e-SKYACTIV R-EVに搭載されるパワートレイン(PT)ユニットは、駆動用のモーター、発電用のジェネレーター、ロータリーエンジンで構成されており、軽量コンパクトなロータリーならではのユニット化に成功している。

バッテリー容量は17.8kWhで、80%の急速充電が約25分、満充電までの普通充電が2時間30分となる。
満充電であればバッテリーのみで85㎞までのモーター走行が可能であり、日常的な用途であればEVとして使用し、長距離運転時はロータリーエンジンで発電して長距離の走行が可能となる。

今回マツダブースに展示されるているのは左ハンドルの欧州仕様車。ルーフサイドにマツダ初の乗用車である「R360クーペ」のルーフ色を復刻した「マローンルージュメタリック」を差し色とするなど、専用デザインが施された特別仕様の「Edition R」となっている。


>>マツダの青山裕大取締役専務執行役員により、ロータリーエンジンの新たな展望が語られた。


>>マツダブースに展示された MX-30 e-SKYACTIV R-EV


>>MX-30 e-SKYACTIV R-EVのエンジンルーム。上部のコントロールユニットの下にPTユニットが収まる。




>>PTユニットのカットモデルも展示。モーターとジェネレーターに新開発されたシングルローターのロータリーエンジンが組み合わされる。



>>向かって左から駆動用モーター、発電用のジェネレーター、ロータリーエンジンが並ぶPTユニット。

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