トヨタ2000GTと並行し、フェアレディ240ZGの作業もスタート【3-2】ニッポン名車物語 復活編 第三話

1973年式フェアレディ240ZGの再生トヨタ2000 GTと同じガレージにあり、一緒に水没してしまった フェアレディ240ZG。こちらの再生もはじまった

       
水没した前期と後期のトヨタ2000GTは、比較的ボディの状態がよかった後期型の作業が先行して進んでいる。ボディの室内側は塗装が完了し、次は外装の作業を待つばかり。これと並行し、2000 GTと一緒に水没していたフェアレディ240ZGの作業もはじまったのでお伝えしておこう。

【 ニッポン名車物語 復活編 第三話 Vol.2】

【1】から続く

 前期型は板金製作が進行中であり、その工程は次号以降で報告したい。これと並行して、フェアレディ240ZGの作業もスタートした。このクルマも2000 GTオーナーの所有車で、鬼怒川の水害に巻き込まれたものだ。

 Zの場合、純正部品のみならず、社外部品も多くの旧車ショップが製作しており、部品が入手しやすく作業も早く進む。一方でトヨタ2000 GTだと流通する部品は少なく、状況によっては新たに作る必要があり、その間作業がストップしてしまう。しかしそれは仕上がりに妥協しない証しともいえる。時間がかかるのは当然なのだ。

>> 【画像25枚】240ZGも、使用不能なパーツは交換となるが、日産旧車はリプロダクト品がふんだんにあるのでトヨタ2000 GTほどパーツの入手に苦労はしないはず。そのため、部品待ちの時間が短く、作業の進行スピードは速という




>> エンジンもすでに降ろされ、分解整備が始まろうとしていた。内部の浸水状況が気になるところだ。錆びていなければいいが。





>> 内装は見るも無残。泥だらけで、こちらもトヨタ2000GTと同様に、内張りをすべてはがして下地から作り直す必要がある。




【3】に続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2016年10月号 vol.177
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

ニッポン名車物語 復活編 第三話(全3記事)

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【1】から続く

photo : NOSTALGIC HERO/編集部

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