谷口信輝が語る、自分らしいスタイルのクルマがある暮らし。|Taniguchi Nobuteru MY(LIFE)STYLE.

「もちろんこれが全員の正解ではないよ」と、彼は言う。

       

 スーパーGTでは、AMG GT3を駆る谷口選手。その流れもあり、このAMG GT 4ドアクーペは、一時的にメルセデス・ベンツから貸与されているものだという。いずれは返す予定なのに、わざわざ車高を落とし、スペーサーを入れ、タイヤをホイールアーチのギリギリまで張り出す、いわゆる「シャコタン・ツライチ」にしている。谷口選手は、自分が乗るならどんなモデルでもこの“儀式”をするという。元々迫力あるAMG GTだが、さらに低くどっしりと四肢を構えた姿は、只者ではないオーラを放っていた。
 自分のことをせっかちだという谷口選手は、操作に正確に応えてくれて、的確なスピードを出すことのできるAMG GTを重宝しているという。AMG GTは、行きたい場所、行きたい時間にピタリと歩幅を合わせてくれるから、どこへ行くにも良い相棒なのだそうだ。
クルマのチューニングに明るくない筆者は、「シャコタン・ツライチ」をいわゆるやんちゃな人たちのセットだと思っていた。しかし、カーデザイナーのスケッチなどを思い浮かべると、どれも実車より車高は低く、ホイールアーチも隙間なく詰められている。そう考えれば、谷口選手のスタイルの作り方もデザインの理にかなっているというわけだ。
「もちろんこれが全員の正解ではないよ」と、彼は言う。


 

photo:吉森慎之助、text:伊藤 梓

RECOMMENDED

RELATED

RANKING